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中国:広東省で携帯部品メーカー倒産ラッシュ、技術力不足で受注低迷

2015年10月20日(火) 19時50分(タイ時間)
【中国】エレクトロニクス産業が盛んな広東省で、携帯端末部品メーカーの経営破たんが相次いでいる。

 深セン市の中顕微電子公司と恵州市の創仕科技公司がこのほど、そろって生産停止に追い込まれた。同省では2014年以来、携帯関連メーカーの倒産ラッシュが起きている。複数の中国メディアが20日までに伝えた。

 深輝電子公司から04年に改称した中顕微電子は、深セン市塩田区と安徽省黄山市に工場を保有。約2000人の従業員を雇用し、タッチパネルを大量生産していた。負債額は6億人民元(塩田工場4億7000万人民元、黄山工場1億3000万人民元)に上る。10年にも経営危機の観測が流れたものの、逆に5億3000万人民元を投じて黄山工場を建設したことが業界内でも注目されていた。ただ、残業代金の未払い、児童の雇用、部品調達代金の未払いなど、ネガティブな噂が絶えなかったという。すでに経営者とは連絡がとれない状況だ。

 一方、創仕科技の前身は、深セン創世国際公司の一部門。2009年12月、恵州工場を建設するとともに、本部を創仕工業園に移し、登録資本3000万人民元で新会社として立ち上げられた。液晶モジュール、タッチパネルなどを生産し、華為技術、中興通訊(ZTE:763/HK)、ハイアール、ハイセンス、酷派集団(クールパッド・グループ:2369/HK)などに納入している。約9億人民元(銀行借入3億人民元、民間借入3億人民元、原材料調達先3億人民元)の支払いを滞らせ、14年12月時点に生産を一時的に停止したものの、銀行などの支援を受けて生産を再開。今月10日からの生産停止は、創仕科技にとって2度目となる。その間にも、負債額は10億人民元に拡大した。

 広東省では今月に入り、深セン市龍崗区愛聯社区の福昌電子技術有限公司が経営破たんしたばかり。国慶節の連休明けに突然、生産が停止された。携帯電話とそのケースを生産する福昌電子は、かつて華為技術、中興通訊など大手メーカーに製品を納めていたという。ただ最近は、出荷が滞るなかで経営状況が悪化していた。

 14年末には、台湾勝華科技公司が中国に設立した子会社3社がそろって清算されている。タッチパネルを生産していた。携帯部品メーカーの東莞市奥思叡徳世浦電子科技公司も経営破たん。1億1000万人民元の負債を抱えてオーナーが失踪し、従業員400人が突然職を失った。15年1月、ノーブランド携帯電話製造の東莞兆信通訊公司が資金繰り悪化で倒産。1000人以上が失業し、董事長の高民氏が自殺未遂に追い込まれている。

 各社の不振は、中国エレクトロニクス産業の縮図といえる。携帯端末とその関連メーカーの一部で経営悪化が深刻化。減産や減員、倒産が相次いでいる。産業チェーンの末端にあり、技術力も高くないことから、EMS、OEMメーカーの多くが最安値で生産を請け負い、別の事業を開拓することもなかったためだ。
《亜州IR株式会社》


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