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中仏連合が英原発プロジェクト3件推進、投資規模は数兆円

2015年10月22日(木) 23時10分(タイ時間)
【中国】原子力発電を推進する国策企業の中国広核集団(CGN)は21日、英国で原発整備プロジェクト3件を共同推進することで事業主体のフランス電力公社(EDF)と覚書を交わした。

 対象はサマセット州のヒンクリー・ポイント原発(C期)、サフォーク州のサイズウェル原発(C期)、エセックス州のブラッドウェル原発(B期)。

 中国側の投資は、総額ベースで数兆円規模に膨らむ公算だ。60年間の稼働を想定するヒンクリー・ポイント原発(C期)には、フランスなどが開発したEPR(欧州加圧水型炉)を採用する。245億ポンド(約4兆5300億円)を投じて出力175万キロワットの原子炉2基を設置する計画で、出資比率はEDFが66.5%、中国側が残り33.5%。第1期は180億ポンドを見込む。英国に新設する通用核能国際有限公司(General Nuclear International)を通じ、CGNをはじめとする中国企業が33.5%を出資する。

 EPR原子炉は世界で4基(フランス1基、フィンランド1基、中国広東省台山2基)存在する。低炭素化社会の実現を目指す英国は、原発推進に路線を転換した。ヒンクリー・ポイント原発(C期)の発電能力は、同国電力需要の7%を満たす。毎年900万トンの二酸化炭素排出が減る。現地で900人の雇用を生む。建設期間中は延べ2万5000人分の雇用がもたらされる見通しだ。

 サイズウェル原発(C期)の詳細はまだ決まっていないものの、出資比率はEDF80.0%、中国側20.0%が想定される。EPR原子炉を採用する方向。

 一方、エセックス州のブラッドウェル原発(B期)に関しては、フランスの技術を取り入れた中国産最新原発「華竜1号(HPR1000)」が導入される見込み。安全レベルは米国、フランス、ロシアに並ぶ。投資の主導権も中国側が握る。CGNが66.5%、EDFが残り33.5%を出資する予定だ。CGNが防城港原発(広西チワン族自治区)で整備する第3世代電子力発電所をモデルとして、新たに整備する意向という。技術審査に2年、プロジェクト決定に2年を要することから、同原発の着工は早くても2019年となる見通しだ。

 中国が“自主開発”と主張する「華竜1号」はPWR(加圧水型原子炉)。CGNとCNNCの国有2大原発企業が共同で開発した。CGNが持つCPR1000(フランス系)の改良第3世代炉「ACPR1000」技術とCNNCが自主開発した第3世代炉「ACP1000」技術を融合。重大事故の予防措置などを強化した。
《亜州IR株式会社》

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