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消費者金融が中国内需を喚起、年率平均20%超で市場拡大

2015年10月28日(水) 22時35分(タイ時間)
【中国】「ニューノーマル(新常態)」の時代を迎えるなか、消費者金融が中国経済の構造転換を促す“補助エンジン”として機能している。

 内需を喚起するプラス効果が大きい。消費者金融を通じた貸付規模は、伸びが年率平均で20%超えてきたという。清華大学中国・世界経済研究センター(CCWE)が27日に発表したリポート「中国消費信貸市場研究」に記された。

 今後の見通しも明るい。1980年代、1990年代、2000年代に生まれた各層を中心に、消費が成長し続ける可能性が高いためだ。中国消費者金融の債権不良化率は2.85%。銀行よりもやや高く推移しているものの、規模の拡大によって収益が向上していくと期待される。

 政策の支援も追い風。国務院は今年6月10日の常務会議で、消費者金融会社の設立、運営を容認するエリアを全国に拡大する方針を決めた。低所得層向けの無担保・少額融資などを増やす必要があるとの認識。消費者金融会社の成長を促す考えだ。民間企業、海外資本の参入も奨励する。許認可の権限に関しても、省の行政当局に委譲することを確認した。

 中低所得層の融資需要を取り込むことで、消費拡大を促す狙い。消費者金融会社の開業可能試行エリアは、足元で14都市に限られていた。中国は2010年に北京や天津、上海、成都の4エリアを選定。同年3月に初めて消費者ローン会社が設立された。

 中国銀行業監督管理委員会が14年末に「消費金融公司試点管理弁法」を公布した後は、さまざまな形態の消費者金融会社が相次ぎ出現。インターネット検索中国最大手の百度によるネット金融など消費と金融が融合したサービスもあり、資金のリスク管理や価値の維持、付加価値アップに利用されている。中国の個人消費者向けローンなどの消費者信用サービスは以前、商業銀行が提供の主体だった。

 調査会社アイリサーチがまとめた消費者金融市場ポートによると、中国の消費者金融市場の規模は、年率平均20%超のペースで拡大しつつある。2014年の時点では、前年比24.7%増の15兆人民元(約282兆円)に達した。2017年には27兆人民元を上回る規模へと膨れ上がる見通し。また、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の発表によれば、中国の個人向け小口融資残高は、2014年末時点で7兆7000億人民元に達した。2017年には17兆5000億元(↑127.3%)に積み上がると予想されるという。
《亜州IR株式会社》

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