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中国:10月の元建て新規融資は15カ月ぶり低水準、貸出需要の低迷反映

2015年11月16日(月) 16時11分(タイ時間)
【中国】中国人民銀行(中央銀行)が12日に発表した金融統計で、今年10月の国内金融機関の人民元建て新規融資は5136億人民元(約9兆9170億円)に縮小し、昨年7月以来、15カ月ぶりの低水準を記録した。

 前月実績の1兆500億人民元からほぼ半減し、市場予想の8000億人民元を大きく下回っている。景気が減速するなか、企業の投資意欲も減退し、貸出需要の低迷につながった格好だ。

 供給サイドの銀行も、新規の与信に慎重になっている。不良債権の増大リスクが高まっているためだ。中国銀行業監督管理委員会が同日発表した最新統計によると、国内商業銀行の不良債権残高は9月末時点で1兆1863億人民元(約23兆720億円)と、6月末比で944億人民元(↑8.6%)拡大した。不良債権比率は1.50→1.59%(↑0.09ポイント)に悪化している。

 景気の下支えに向け、人民銀は金融緩和を進めているものの、実体経済に十分な資金が流れていない状況だ。人民銀の発表によると、より広範囲な流動性指標である社会融資総量は4767億人民元。こちらも前月実績の1兆3000億人民元から急減した(市場予想の1兆500億人民元)。ただ、例年10月は社会融資総量が減少する傾向にあるため、季節要因を考慮する必要があると指摘も出ている。

 市場関係者の間では、10月末の金融緩和(政策金利と預金準備率の同時引き下げ)を背景に、今後は与信状況が徐々に改善するとの見方が優勢。ただ、デフレリスクも高まるなか、一段の金融緩和が必要と指摘されている。
《亜州IR株式会社》


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