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中国輸入ワイン市場に変化、「低価格品」に人気集中

2015年11月17日(火) 09時29分(タイ時間)
【中国】中国の輸入ワイン市場に変化が起きている。

 かつて需要が殺到した高級ワインに代わって、中低価格のワインに人気が集まっている状況だ。高級ワインの象徴とも言われるフランス・ボルドー産ワインは、中国でのシェアが急速に縮小。スペイン、オーストラリア、チリ、南アフリカ産といった低価格ワインに追い抜かれているという。国際金融報が16日付で伝えた。

 こうした変化は、昨年ごろからすでに表面化している。この背景にあるのは、習近平国家主席(61)が進める「反腐敗」キャンペーン。中国の中央、地方政府の官僚らへの贈り物として重宝されてきた高級ワインの需要が激減した。加えて、輸入ワイン市場全体で需給不均衡が進んだことも、相場下落に拍車をかけている。中国のワイン輸入量は昨年以降、持続的に拡大。結果的に市場は飽和状態に陥り、ワイン相場が総体的に下押しされた。ボルドー産ワインも例外ではなく、小売業者による“投げ売り”が散見される状況だ。

 消費者ニーズにも変化がみられる。ワインへの理解が深まるにつれて、「高級品」を追い求めるのではなく、良質ワインを手ごろな価格で手に入れることに価値観を見出す消費者が増えてきた。

 こうしたなか、中国輸入ワインの主流は中低価格品へと移行している。上海市や南京市の小売店に並ぶ輸入ワインは、100~300人民元(約1900~5700円)の中低価格品が陳列棚をほぼ占拠。価格が500人民元を超える高級品の比率は一気に縮小している。

 南京市のワインディーラーによると、高級ワイン販売は2013年ごろから顕著な減少がみられた。13年は、高級ワインの販売が前年比10%の幅で落ち込む一方、中低価格ワインの売り上げが5%増加している。14年も高級ワイン販売は15%落ちたという。

 中国ワイン市場について業界関係者の間では、「高級ワインが冷遇され、中低価格ワインが重宝される」という現象が今後もトレンドになる――との見方が大勢だ。
《亜州IR株式会社》


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