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ロシアの世界最大LNG開発計画、中国資金援助で始動へ

2015年11月19日(木) 14時16分(タイ時間)
【中国】中国の資金援助によって、ロシアの北極圏液化天然ガス(LNG)プロジェクトが大きく進展する見通しだ。近くヤマル半島のサベッタで「ヤマルLNG」の開発に着手する。投資総額は270億米ドルを見込む。

 政府系のシルクロード基金などを通じ、中国側は当初予定を上回る200億米ドルを融資する構え。大部分の設備は、中国製を採用する。各設備の調達額は、総額で140億米ドルを超えるという。中国証券報などが17日付で伝えた。

 これまでで最も緯度の高いLNG開発プロジェクトとなる。世界最大規模のLNG生産拠点として機能する見込み。中露の双方は、今年12月にも「ヤマルLNG」の共同開発に向けた覚書を調印する。保有権益はノバテク(天然ガス生産量でガスプロムに次ぐロシア国内2位の)が50.1%、中国石油天然気集団公司と仏トタルが20.0%ずつなど。ウクライナ問題に端を発した米国の経済制裁による資金繰り難で、これまで開発が遅延していた。

 年間1650万トンの生産を予定。生産されたLNGは、大部分を中国に輸出する。中国石油天然気集団は毎年300万トンを購入することで同意した。

 これ以外にも、中露はエネルギーで協力を深める意向。天然ガスを西シベリア経由で中国に送る新パイプライン「中露西シベリア西線」(旧アルタイ線)の敷設構想も進展が予想される。これまでとん挫していたものの、2016年上半期をめどに、ガスプロムは中国側と最終協議をまとめる方針だ。足元の天然ガス値下がりを踏まえて、稼働スケジュールは当初予定を2年先送り。新たに2021年を目指す考えという。
《亜州IR株式会社》


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