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一汽大衆への追加出資2~3年延期、VW中国トップが言明

2015年11月26日(木) 13時22分(タイ時間)
【中国】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の中国部門トップであるヨヘム・ハインツマン氏はこのほど、中国での合弁会社、一汽大衆汽車(第一汽車集団との共同出資)への追加出資計画を先送りすると言明した。

 排ガス試験の不正問題に絡む制裁金や訴訟などを控え、莫大な不正対策費が必要となるため。財務見直しを理由に、2~3年先に延期する考えを表明している。海外メディアの報道を引用する形で、中国証券網が25日までに伝えた。

 広州モーターショーに出席するために訪れた広東省広州市で今月18日、メディア取材に対して明らかにしたもの。ハインツマン氏のこの発言について、VW中国の彭菲莉・広報担当も事実関係を認めた。

 ディーゼル車の排ガス試験不正問題に絡んで、VWが必要とする関連対策費は数十億ユーロに上る可能性が高い。このためVWは、大幅な支出削減に迫られている。一汽大衆汽車への追加出資を延期すれば、VWは50億ユーロ(約6772億6000万円)の支出をカットできるという見方もある。

 VWによる一汽大衆汽車への出資比率引き上げ計画は、今年6月に中国政府の大筋承認を得た。VW広報が同月に公表した内容によると、2社は、出資比率変更に関する作業部会をすでに立ち上げ。外部顧問を雇い入れ、一汽大衆の株式価値を査定する作業に入る準備を進めていた。

 一汽大衆の現在の出資比率は、第一汽車集団が60%、VWが30%、VW傘下のアウディが10%。VWはここ数年来、出資比率を高めたい意志を明確に表明。アウディと合わせて50%へと持ち分を引き上げることを希望していた。VWの中国でのもう一つの合弁会社である上海大衆汽車(上海汽車との合弁)に対する出資比率と同じ水準にしたい考えだ。

 この追加出資計画に関して、VWの新CEOに就任したマティアス・ミューラー氏は10月28日時点で、「一汽大衆汽車との間でなお協議中」とコメント。また同計画についてVWのハンス・ディーター・ペティシュ新会長は以前に、「年内に最終決定する」と予告していた。
《亜州IR株式会社》


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