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バンコクの連続爆弾テロ、外国人男2人を起訴

2015年11月26日(木) 19時39分(タイ時間)
バイクや死体がそのまま残された爆発現場(17日)の画像
バイクや死体がそのまま残された爆発現場(17日)
写真、齋藤正行
爆発現場(17日)の画像
爆発現場(17日)
写真、齋藤正行
26日に行われた犯行の再演の画像
26日に行われた犯行の再演
写真提供、タイ警察
26日に行われた犯行の再演の画像
26日に行われた犯行の再演
写真提供、タイ警察
26日に行われた犯行の再演の画像
26日に行われた犯行の再演
写真提供、タイ警察
【タイ】8月17、18日にバンコクの2カ所で爆弾が爆発し、約150人が死傷した連続爆弾テロ事件で、タイ軍検察は24日、外国人男のマイライリー・ユスフ容疑者(26)とビラール・ムハンマド容疑者(24)を殺人、武器不法所持など10の罪状で起訴した。

 2人は中国籍のウイグル族とされ、タイ軍法会議で裁かれる。

 中国外務省の報道官は24日、2人の起訴について、「多数の罪のない人が被害に遭った残虐な犯行だ。タイでの裁判で犯人が罰せられることを望む」とコメントした。

 17日の事件では、都心のラチャプラソン交差点の観光名所「エラワンの祠」で爆弾が爆発し、タイ人6人、中国人5人など20人が死亡、日本人男性1人を含む128人が重軽傷を負った。また、現場を走行中の自動車、バイク数十台が破損、一部が炎上した。翌18日にはバンコク都内を流れるチャオプラヤ川のサトン船着場の水路で爆弾が爆発した。高い水柱が上がり、周辺にいた人たちが走って逃げたが、水中で爆発が起きたため、けが人はなかった。

 この事件で、タイ警察は8月29日にバンコク都内のアパートでムハンマド容疑者を、9月1日にタイ東北部サケーオ県アランヤプラテートのカンボジア国境でユスフ容疑者を逮捕した。ムハンマド容疑者は爆弾が入ったバックパックを「エラワンの祠」に置いたことを、ユスフ容疑者はこの爆弾を遠隔操作で爆発させたことを認めているという。

 2人は逮捕後、バンコク都内の軍基地でこう留されている。事件では2人のほかに、外国人ら15人に逮捕状が出たが、逮捕されていない。

 ウイグル族は主に新疆ウイグル自治区に居住し、ほとんどがイスラム教徒。中国政府による弾圧を逃れ、東南アジアなどに脱出するケースが増えている。一部は民族的に近いトルコが引き取っているが、中東に渡り、過激派組織に加わることもある。

 タイ軍事政権は不法入国で逮捕した中国籍のウイグル族109人を今年7月、中国に強制送還した。強制送還されたウイグル族は中国で処罰される可能性が高いとみられ、強制送還の翌日には、送還に抗議するトルコ人のデモ隊がイスタンブールのタイ領事館に突入し、窓ガラスを割ったり、備品を壊すなどした。欧米諸国もタイ軍政の対応を非難した。

 こうした経緯から、今回の事件はウイグル族による報復テロという見方が強い。しかし、タイ当局は事件の動機について、当局の取り締まりで「ビジネス」を潰された人身売買業者による犯行という主張を繰り返し、「テロ」「テロリスト」という言葉も徹底して避けた。タイは観光が主要産業で、「テロ対象国」というレッテルは是が非でも避けたいところ。また、「ウイグル族」は中国、トルコと外交的に微妙な問題に発展する恐れがあり、こちらも口にしたくないようだ。タイ当局のこうした姿勢や捜査の行き詰まりから、事件の真相は現在も不透明なままだ。
《newsclip》

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