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中国メガネ業界に成長ポテンシャル、近視人口は世界最多

2015年11月29日(日) 16時46分(タイ時間)
【中国】中国メガネ業界の成長性がクローズアップされている。13億超の人口を抱える中国は、近視人口率が世界平均を超える高水準。メガネ消費の分野で、世界最大の成長ポテンシャルを秘めるという。

 中国の近視人口は、足元で世界最多。中国、米国、オーストラリアが共同で行った「児童の近視防止」をテーマとした研究によると、中国人の近視発生率は33%。世界平均(22%)より5割増の水準にある。青少年に絞ると、この比率は50~60%に達する。

 巨大な需要があるものの、中国のメガネ小売市場は世界最大の規模にはない。世界のメガネ市場規模は2013年時点で980億米ドル。国別では、米国が280億米ドル、日本が100億米ドルとなる。一方で、中国は561億1800万人民元(約87億米ドル)にとどまった。

 1人当たり平均消費は、さらに少ない。13年末の人口で計算すると、米国が88.25米ドル、日本が78.60米ドルに上るのに対し、中国は41.24人民元(6.4米ドル)。伸び代の大きい市場といえる。

 もっとも、中国のメガネ販売業界は利益率の高さが目立つ。深セン博士眼鏡有限公司を例にとると、同社の粗利益率は2012年が72.8%、13年が73.29%、14年が73.08%に達した。品目別では、メガネレンズが84.88%で最高。以下、老眼鏡が76.71%、メガネフレームが75.95%、サングラスが62.46%となる。粗利益率が比較的低いコンタクトレンズ・関連用品でも56%程度の水準にあった。

 高粗利となる理由について同社は、付加価値サービスを提供している点を説明。メガネを作る際に眼圧を測ったり、視力の検査をしたりする検眼士による専門サービスなどが料金に含まれていると補足した。一方で、販売費や管理費などのコストを差し引くと、純利益率は10%に満たない点も強調。小売業全体でみれば良好な利益率ではあるものの、世間で指摘される“メガネ業界の暴利”は存在しないと解説した。

 メガネ販売店を展開する深セン博士眼鏡有限公司の上場目論見書の内容を抜粋した。中国の同業で上場第1号企業となる。深セン・創業板に株式公開する予定。直営店を主力に今年3月末時点で257店を展開する。

 ユーロモニターの推計によると、14年の中国小売市場規模は、眼鏡で前年比10%増の618億人民元、コンタクトレンズで12%増の38億人民元。総人口に占める近視人口比率は33%で、全国4億人あまりが近視とされる。

 中国の眼鏡業界には、◆眼鏡完成品(近視用メガネ、老眼用メガネ、サングラスなど)、◆コンタクトレンズ、◆眼鏡レンズ、◆眼鏡フレーム――などが含まれる。うち眼鏡完成品の生産量は、14年に前年比10.2%増の6億300万本に伸びた。過去の推移を見ると、金融危機後にいったん大きな落ち込みを見せたが、ここ数年は緩やかな増加基調を維持している。
《亜州IR株式会社》

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