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中国:2030年に「空巣老人」2.7億人、家族ケアの義務化求める声も

2015年12月2日(水) 12時54分(タイ時間)
【中国】中国で「空巣老人」と呼ばれる、高齢者の独り暮らし(または2人暮らし)世帯が急速に増加している。2030年には2億7000万人に達するとの予想も示されている状況だ。

 これに伴い、彼らに対する精神的ケアの必要性が叫ばれている。地方政府の支援はもとより、家族による訪問や介護を法律で義務化すべきとの声も聞かれる。政府系メディアが伝えた。

 親孝行、したいときに親はなし――は万国共通の真理のようだ。高齢化していく親の面倒をどう見ていくかについて、「一人っ子政策」の第1世代である「70年後(1970年代生まれ)」は働き盛りで時間が確保できず、「80年後」は住宅ローンの返済とライバルとの競争で頭がいっぱいという状況。金銭的な余裕がない彼らの不安は、10年後に親の面倒をどう見るかだ。

 しかし高齢者が求めているのは、物質面だけでなく、精神面でのサポート。多くの高齢者は病気になっても、「発見してくれる人」や「介護してくれる人」がいないという。このことが彼らを不安にさせ、なかには自殺する人も出てきている。

 こうした問題に対応し、地方政府は従来の「社会保障」から「社会福祉」へとサービスの重点を移行中。無料の訪問介護などがその代表例だ。また、家族が親の家に立ち寄ることについても、本人の道徳意識に頼るだけでなく、法律で強制すべきとの意見も出ている。

 中国の「空巣老人」は急速に増加。北京市の最新統計によると、同市高齢者250万人のうち、空巣老人は40%に当たる100万人。2030年には、中国全体で高齢者3億人、うち空巣老人は90%に当たる2億7000万人に膨らむと予測されている。
《亜州IR株式会社》

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