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反タイ軍政グループ36人の身柄拘束、疑惑の公園視察で

2015年12月8日(火) 16時59分(タイ時間)
ラーチャパット公園の画像
ラーチャパット公園
写真提供、タイ陸軍
ラーチャパット公園の画像
ラーチャパット公園
写真提供、タイ陸軍
ラーチャパット公園の画像
ラーチャパット公園
写真提供、タイ陸軍
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ラーチャパット公園
写真提供、タイ陸軍
【タイ】7日、学生を中心とする反タイ軍事政権グループのメンバー36人が、建設をめぐる汚職疑惑が浮上した中部プラジュアブキリカン県フアヒンのラーチャパット公園を訪れる途中、治安当局に身柄を拘束され、バンコク郊外の陸軍基地に連行された後、同日夜、釈放された。

 反軍政グループはバンコクから列車で公園を目指したが、途中の駅で、治安当局がグループが乗った車両を列車から切り離し、身柄を拘束した。ラーチャパット公園は7日、整備のためという理由で閉鎖された。

 ラーチャパット公園はプミポン国王夫妻が度々長期間滞在したフアヒンのクライカンウォン宮殿近くの浜辺に軍が建設した。名君とされるタイの歴代7国王の高さ十数メートルの巨大青銅像が目玉で、今年8月に開園した。王室に対する軍の忠誠心を象徴する公園となるはずだったが、軍幹部が王室の名をかたり、建設業者に「寄付」を強要した疑いが浮上。プロジェクトの責任者だったウドムデート副国防相(前陸軍司令官)は先月20日、疑惑を否定したが、副国防相に近いとされるスチャート前タイ陸軍第11歩兵連隊司令官(陸軍少将)、カチャチャート陸軍大佐らに不敬罪で逮捕状が出た上、スチャート少将、カチャチャート大佐らがタイを出国して行方不明となったことが明らかになった。

 軍政と対立するタクシン元首相派の中核団体UDD(通称、赤シャツ)のナタウット元副商務相とジャトゥポン元下院議員は同30日、汚職疑惑の調査と称して、支持者を連れ、ラーチャパット公園に向かったが、途中で治安当局に身柄を拘束され、同日夜に解放された。

 反軍政グループが身柄を拘束されたことについて、マーク・ケント駐タイ英国大使は7日、短文投稿サイト「ツイッター」に、「(在バンコク)米国大使館で200人がデモを行うことを許されたのは集会の自由の(制限の)緩和と期待したが」と書き込んだ。

 在バンコク米国大使館前では11月27日、グレン・デイビス駐タイ米国大使がタイの不敬罪を批判したことに反発した王党派市民約200人がデモを行った。タイ軍政は集会や政治活動を禁止し、民主化要求デモを厳しく取り締まっているが、このデモは制止しなかったことから、一部から、王党派、反タクシン派を支援し、民主派、タクシン派を弾圧する二重基準だという批判が出ていた。

 タイの不敬罪は国王夫妻と王位継承者に対する批判を禁じたもので、1件につき最長15年の禁錮刑が科される。軍政は不敬罪による取り締まりを強化し、それ以前の民選政権下で問題とされなかったケースも遡って摘発し、軍法会議での短期の裁判で、次々と実刑判決を下した。刑期が20年を超える判決も度々あり、国連、欧米諸国が強い懸念を示している。

 デイビス大使は11月25日にバンコクで記者会見した際に、この問題に言及し、「平和的に意見を述べただけで投獄されるべきではない」、「軍法会議が一般市民に不敬罪で長期刑を科すのを懸念している」などと述べた。
《newsclip》

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