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中国:「京津冀」交通一体化、通行規制や排ガス基準も統一

2015年12月11日(金) 14時56分(タイ時間)
【中国】北京市、天津市、河北省を単一経済圏とする「京津冀(けいしんき)一体化」構想の実現に向けた交通インフラ整備計画がこのほど公布された。

 道路建設に関して、「南北に4本、東西に4本、環状線1本」から形成される都市間道路網の構築が明示されている。道路交通管理体制も一本化。自動車の登記システム、通行規制、排ガス基準、燃料品質管理などを3地域で統一させる。旧型車両を対象とした繰り上げ廃棄奨励、環境未対応車の走行制限などといった施策についても、歩調を合わせて推進する構えだ。京華時報などが9日付で伝えた。

 同構想では、京津冀エリア内のすべての地級以上都市をカバーする鉄道網、すべての県をカバーする道路網をそれぞれ整備する。これによって、北京・天津・石家荘(河北)の中心3都市とニュータウン・衛星都市間を1時間で結ぶ“通勤圏”を形成。北京・天津・保定・唐山に“1時間交通圏”、近隣都市間に“1.5時間交通圏”を形作る青写真を描く。

 計画される「南北に4本、東西に4本、環状線1本」の道路網構成は、“南北4本”が「沿海通道(沿海ルート)」「京滬通道(北京~上海)」、「京九通道(北京~香港・九龍)」、「京承(北京~承徳)―京広(北京~広州)通道」。“東西4本”が「秦承張通道(秦皇島~承徳~張家口)」、「京秦(北京~秦皇島)~京張(北京~張家口)」、「津保通道(天津~保定)」、「石滄通道(石家荘~滄州)」。また「環状線1本」は、北京を中心に承徳、廊坊、張家口などを連絡。北京中心部から市外に出るルートの道路渋滞緩和を狙う。

 このほか、「断頭路」(他ルートに繋がっていない行き止まり道路)の連結を推進する。エリア内に存在するこれらすべての道路について、年内に延伸工事を開始。遅くとも2017年の全開通を目指す。

 公共交通機関の分野では、地域間連携を強化。主要都市間を対象に、交通ICカード「一カ(上かんむりにト)通」の共通化を2017年までに実現させる。事前の準備作業はすでに着手された。公共交通機関利用率に関して、北京、天津、石家荘で60%以上、保定、唐山などで50%以上、その他中級都市で40%以上へと引き上げる目標が掲げられている。
《亜州IR株式会社》


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