【タイ】第4世代(4G)携帯電話サービス用の周波数900メガヘルツ帯の2つの利用権入札が15日に開始され、足かけ5日間に及ぶ競り合いの末、タイ携帯電話サービス3位トゥルームーブとタイの通信会社ジャスミン・インターナショナルが落札した。
落札額はトゥルーが763億バーツ、ジャスミンが756・5億バーツと、入札開始価格の6倍近くに達した。周波数入札の落札額としては世界で最も高額な部類に入るという。
入札には2社のほか、シンガポール政府資本系のタイ携帯電話サービス最大手アドバンスト・インフォ・サービス(AIS)とノルウェー通信大手テレノール傘下で同業2位のトータル・アクセス・コミュニケーション(DTAC)が参加した。入札では資金力にまさるAISとDTACが有利と見られたが、両社は応札額が高くなりすぎたと判断、撤退した。
11月に行われた周波数1800メガヘルツ帯の利用権入札では、今回と同じ4社が2つの免許を争い、AISが409・9億バーツ、トゥルームーブが397・9億バーツで落札した。
ジャスミンはタイのポータラミック家が創業した。タイ証券取引所(SET)上場で、ブロードバンドサービス、海底ケーブルの敷設などを手がける。2014年は売上高124・1億バーツ、最終利益32・7億バーツ。携帯電話サービスへの新規参入については、企業規模に比べ、利用権料、設備投資の負担が重すぎるという見方がある。
トゥルームーブの親会社トゥルーはタイ最大級の財閥CPグループの子会社で、中国の携帯電話サービス最大手、中国移動から18%の出資を受けている。資金的にはジャスミンより余裕があるが、トゥルーは9月末時点で1650億バーツの負債を抱える上、11月に入札が行われた周波数1800メガヘルツ帯も落札しており、負債の増加が懸念される。
4社の株価は21日、トゥルーが約9%、AISが約19%、ジャスミンが約23%、DTACが約27%、それぞれ下落した。
タイの900メガヘルツ帯入札 ジャスミンが新規参入、トゥルー2連勝
2015年12月21日(月) 17時04分(タイ時間)
注目ニュース
【タイ】タイ最大級の財閥CPグループ傘下のタイ通信大手トゥルーは2014年決算で14・3億バーツの最終利益を計上し、慢性的な赤字から脱却し、黒字転換した。
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