RSS

首相らタイ軍政幹部、国王側近に新年あいさつ

2016年1月4日(月) 13時52分(タイ時間)
プラユット首相(左)とプレム議長の画像
プラユット首相(左)とプレム議長
写真提供、タイ首相府
プラウィット副首相兼国防相とプレム議長の画像
プラウィット副首相兼国防相とプレム議長
写真提供、タイ首相府
 の画像
 
写真提供、タイ首相府
 の画像
 
写真提供、タイ首相府
【タイ】タイ軍事政権のプラユット首相(元タイ陸軍司令官、61)は12月30日朝、閣僚、軍幹部らを引き連れ、バンコク都内の陸軍基地内にあるプラウィット副首相兼国防相(元陸軍司令官、70)の執務室を訪れ、副首相に新年のあいさつを行った。

 プラユット首相、プラウィット副首相ら一行はその後、都内のプレム枢密院議長(元陸軍司令官、95)宅を訪れた。一行を出迎えたプレム議長は背筋が伸び、顔の色つやもよく、終始上機嫌な様子だった。議長は首相ら軍政幹部を称えるスピーチを行った後、首相らと歓談した。

 プレム議長は1920年、南部ソンクラー生まれ。1978―1980年に陸軍司令官、1980―1988年に首相を務めた。プミポン国王の信頼があつく、1988年の首相退任時に枢密顧問官に任命されるとともに、「ラタブルット(国家功労者)」の称号を受けた。1998年から枢密院議長。政財官界や特に軍に極めて強い影響力を持ち、年末年始やタイ正月、自身の誕生日前後には毎年、現役の軍、警察の最高幹部が祝賀に訪れる。これは、軍、警察がプレム議長を通じて国王に忠誠を示す慣行とみられている。結婚したことはなく、公の場に若い男性にエスコートされ登場することがある。

 プレム議長はタクシン元首相と対立関係にあると報じられ、タクシン派の一部は、プレム議長と枢密院がタクシン政権を追放した2006年の軍事クーデターとタクシン派インラク政権を倒した2014年の軍事クーデターの黒幕だと非難している。タクシン元首相は議長を「スーパーパワー」と呼んだとされる。

 プレム政権は非議員のプレム首相が特権階級や軍の威光を背景に長期政権を率いた変則的な政治体制で、「半分の民主主義」と呼ばれた。2014年のクーデターで全権を掌握したプラユット軍政は起草中の憲法案で、非議員の首相を認め、議会上院を事実上任命制に戻すなど、「半分の民主主義」体制の復活を目論んでいるという見方がある。

 プラウィット副首相はプラユット首相、アヌポン内相(元陸軍司令官、66)ら、シリキット王妃の近衛師団である第2歩兵師団出身者の派閥(ブラパーパヤック=東の虎)領袖。一部のタイメディアはプラウィット副首相がプラユット政権を影で操っているとみている。
《newsclip》


新着PR情報