RSS

火鍋「小肥羊」が大苦戦、中国店舗は最盛期から7割減

2016年1月7日(木) 13時18分(タイ時間)
【中国】中国本土などで火鍋(しゃぶしゃぶ風の鍋料理)レストランチェーンを展開する小肥羊集団(リトル・シープ・グループ)がかつての勢いを失っている。

 店舗数は継続的に減少。中国本土で展開する店舗は、足元で202店に過ぎない。最盛期の721店と比べ、7割も縮小したという。金融界が6日付で伝えた。

 発祥地の内モンゴル自治区・包頭市でも、シェアは縮小。市街地の店舗数は6店にとどまる。同市では、かつて同社の足元にも及ばなかった同業の「小尾羊」が急成長。市内店舗数は11店に拡大している。「小尾羊」は今や、中国全土で名をとどろかせる存在だ。中国本土の店舗総数は600店を突破し、中国火鍋チェーン企業の売上上位50社のトップに立った。

 小肥羊の劣勢に関して業界関係者の間では、「2012年にファストフードチェーン大手の米ヤム・ブランズ(YUM/NYSE)に買収された影響が大きい」との認識が広がっている。中国の外食文化をよく把握していない新経営陣の戦略が「消費者離れ」を引き起こした可能性が指摘された。

 実際、ヤム・ブランズは小肥羊を子会社化した後、小肥羊店舗の「標準化」に着手。ヤム・ブランズ中国事業部主席は2014年当時、「小肥羊は経営システムの曖昧さ、標準化管理の欠如、無秩序な店舗拡大」が3大ネックだ――と語っている。フランチャイズ店の統率がとれていない現状を問題視し、管理システムを改善させる取り組みを行ってきたと紹介。特に、配送、店員研修、メニューの見直しに多くの時間をつぎ込んだと説明していた。

 この改革に関して、小肥羊店舗の反応は足元でまちまち。「鍋の具材を盛った皿のテーブル配置が規範化されて、消費者の食欲をそそるような演出ができるようになった」と評価する店主の声がある一方で、「客足が以前より遠のいた。業界競争の激化も逆風だ」と現状を憂慮する店もある。

 中国外食業界に詳しい専門家は、「西側諸国の外食産業では、店舗管理が最重要視される。しかし中国の外食産業にそれをそのまま当てはめるのは難しい」と指摘。たとえば鍋の調味料一つをとっても、華北と華南では消費者の味覚は異なると解説している。

 小肥羊は、1999年8月に設立。2004年には43億3000万人民元(約770億円)を売り上げて、中国外食企業第2位へと躍進した。ヤム・ブランズは11年4月、小肥羊を買収すると表明。中国商務部反トラスト局の承認を得て、2012年に小肥羊集団を正式買収した。
《亜州IR株式会社》

特集



新着PR情報