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中国:マーケット安定に相次ぎ施策、サーキットブレーカー発動で

2016年1月7日(木) 13時18分(タイ時間)
【中国】中国当局がマーケットの安定に力を入れている。年明け初商い(4日)の急落でサーキットブレーカーが発動されるなか、新年早々、投資家心理が大きく冷え込んでしまったためだ。

 マーケット安定措置の一つは、サーキットブレーカー制度の柔軟な運用に向けた詳細ルールを整備する方針が打ち出されたことだ。中国証券監督管理委員会は5日、寄り付き前に緊急の声明を発表。「サーキットブレーカー制度の実際の運営状況に基づき、関連の制度整備を絶え間なく続ける」と宣言している。

 また、需給悪化懸念の払しょくに努める姿勢も示した。具体的には、「上場企業の大株主などによる株式売却に関するルールの規範化を検討中で、これを近く発表する」という。

 こうした声明の背景には、サーキットブレーカーの制度設計に不備があるとの批判が強まっていることがある。例えば、4日の発動について、UBS中国のストラテジストは、「終日の動きからみると、サーキットブレーカー制度が投資家心理に一定の圧力を与え、流動性への懸念が投資家の売りを加速させ、最終的に下げの勢いが強まった」と指摘した。他の市場関係者も、制度設計の見直しや制度そのものの撤廃を求める状態だ。

 また、持ち株売却ルールの規範化に関しては、株価安定策として昨年7月に導入された大株主への売却禁止措置の解除を今月8日に控えていることを受けたもの。解除された場合、大株主の売りが増えるとの懸念が強まっているだけに、そのルールを規範化する方針を強調した格好だ。

 大株主の売却禁止措置に関しては、「同委員会が上場企業に取引所を通じて、新規定の発表前に、大株主は売却をしてはならないとの通知を出した」と伝えられている。

<政府系ファンドが買い支えか>
 このほか、政府系ファンドによる買い支えも伝えられている。複数の本土メディアは5日、「政府系の投資機関が鉄鋼や銀行などの大型株を買い入れた」と報道。実際、同日の上海総合指数は、一時1%超も値上がりした。

<資金供給拡大や為替介入も>
 さらに、中国人民銀行(中央銀行)は5日の公開市場操作でリバースレポを通じて1300億人民元の資金を供給。資金供給の規模は、約4カ月ぶりの大きさを記録した。外為市場でも当局の介入が実施されたもよう。5日は中国本土で取引されている人民元(CNY)の対米ドルレートが一時、大幅に上昇した。
《亜州IR株式会社》


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