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中国:原子力作業台船を建造へ、遠洋島嶼にエネルギー供給

2016年1月13日(水) 13時03分(タイ時間)
【中国】原子力を動力源とする作業台船の建造プロジェクトが中国で動き始める。

 造船大手の中国船舶重工集団(中船重工)が推進。このほど国家発展改革委員会がプロジェクト立ち上げを承認した。2018年末の完成・試験導入を目指す。渤海や南シナ海で進める石油開発事業や、遠洋島嶼にエネルギーを安全・効率供給できるものになるとして、中国国内で期待が高まっているという。中国証券報が12日付で伝えた。

 軍事目的で開発を進めている原子力艦の現有技術を民用に転用するものとなる。技術計画をまとめた上で、プロジェクト審査を申請。原子力作業台船の第1号開発プロジェクトの早期実施を目指す構えだ。

 同プロジェクトを進める中船重工719所の朱涵超・副総工程師は、「原子力台船の建造は、すなわち海洋原発の建設を意味する」と解説。「移動に便利な台船は、大量のエネルギーを必要とする中国の遠洋島に、電力、熱力、淡水などの供給を行う上で大きく貢献する」と強調した。

 また中船重工科学技術部の担当者はメディア取材に対し、「原子力台船は、わが国の遠洋海域エネルギー供給における唯一の方法となる」とコメント。「今回のプロジェクト立ち上げ承認は、中国にとって大きな前進となる」との見解を語った。その上で、原子力台船が量産体制に移行すれば、渤海と南シナ海を合わせて1000億人民元(約1兆7833億円)規模の市場需要が生じるとの見通しを示している。

 中国の島嶼向けエネルギー供給は、足元でディーゼル発電機に頼っているのが現状。発電効率の悪さや、発電コストの高さがボトルネックだ。また海底油田開発の分野では、石化発電ユニットが主に利用されている。
《亜州IR株式会社》

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