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中国:カールスバーグが中国で苦戦、傘下企業の減産・撤退相次ぐ

2016年1月14日(木) 12時53分(タイ時間)
【中国】デンマークのビール大手、カールスバーグが中国で苦戦を強いられている。

 傘下に置く現地企業が工場を相次ぎ閉鎖。ビール業から撤退する動きすらみられる状況だ。買収や出資を通じて同社はこれまで、中国の複数ビールブランドを傘下に収めてきた。しかし中国でのシェアは、足元で7%の低水準にとどまる。市場自体の成長鈍化で競争が激化するなか、これら傘下ブランドは業績が悪化。生産調整を始めとする経営体制の見直しを迫られている。北京商報が13日付で伝えた。

 傘下の重慶ビール(600132/SH)は、足元で生産縮小を進めている。12日に発表した公告で、重慶市黔江区に置く子会社の閉鎖を発表した。設備稼働率の低さ、設備の老朽化を理由に挙げている。子会社の閉鎖決定は、安徽省九華山と重慶市永川区に続き、これで3例目だ。

 重慶ビールでは、収益改善に向けて今後も資産調整を進めていく構え。「余剰資産の譲渡、閉鎖、人員整理を通じて生産効率を引き上げる」との方針を表明した。

 またカールバーグ傘下にある関連会社のビール花(600090/SH)は、ビール事業からの撤退を宣言。保有する烏蘇ビール株50%を自社の実質支配者であるカールバーグに売却。医薬品小売りに本業を切り替える計画を発表した。

 さらにカールバーグとビール事業を合弁展開してきた蘭州黄河についても、身売りを検討中。不動産業への転向を模索しているという。

 中国ビール業界は2015年、過去24年間続けてきた成長に急ブレーキがかかった。国家統計局によると、同年の国内ビール生産量は、1~10月時点で前年同期比5.73%減の4967万キロリットルに落ち込んでいる。減少幅は、白酒、ワイン、ビールの三大アルコール飲料の中で最も大きかった。ぜいたく禁止令の下で、消費が急減したことが響いている。

 カールスバーグの中国販売も不振。ロシアと中国事業の不調が響く形で、同社の2015年7~9月期(第3四半期)決算は、45億クローネの赤字(前年同期は21億クローネの黒字)に転落した。収益改善に向けて、2000人の人員削減に踏み切ると予告。15年通年業績についても、見通しを下方修正した。
《亜州IR株式会社》


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