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タイでMERS感染2例目 患者のオマーン人男性と二次感染の恐れある37人隔離

2016年1月24日(日) 12時50分(タイ時間)
【タイ】タイ保健省は24日、タイを訪れたオマーン人男性(71)が中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染していることを確認し、この男性と二次感染の恐れがある37人を隔離したと発表した。

 男性はオマーンで発熱、せきなどの症状で約1週間入院し、症状が改善しなかったため、22日に空路で来タイした。バンコクの私立バムルンラード病院と国立チュラロンコン大学のウイルス検査でMERS感染が確認され、23日、バンコク郊外のノンタブリ市にあるタイ国立バムラートナラードゥーン感染症研究所に移送された。24日朝の時点で、男性は意識があるという。

 タイ保健省は、男性に同行した親族1人と、男性が搭乗したタイ行きの旅客機の乗客、乗員23人、タクシー運転手1人、ホテル従業員1人、病院職員11人の計37人を、二次感染の可能性が高いとして、14日間隔離するほか、二次感染の可能性がある195人を監視下に置く。

 タイでMERSコロナウイルス感染者が確認されたのは昨年6月に続く2人目。最初の感染者のオマーン人男性はタイでの治療で治癒し、二次感染は確認されなかった。

 バムルンラード病院によると、MERSコロナウイルスは2012年に世界で初めて確認された。元々はコウモリが保菌していたが、やがてラクダに移り、ラクダと接する機会が多いアラビア半島で人への感染が広がった。アフリカ大陸のラクダは保菌しないという特徴がある。潜伏期間は動物から人間が約14日、人から人への二次感染は約5日。

 一般的に健康な人には感染しにくいが、▼感染地域を訪れる▼感染者を診療した病院に入る▼ラクダの皮革製品に触れる――といったリスク要因があると、感染率は高まる。病院は疾病を診療する場であるが、ときとして重大な感染を引き起こす。免疫力が弱まっている人には特に、空気および経口経皮で感染する。一方、院外感染の確率は少ない。

 予防は手洗い、マスク、アルコール消毒といったものが挙げられる。2012年の感染確認以降、ウイルスが強くなるといった異変は確認されていない。また、熱、湿気、紫外線に弱いため、タイはMERSコロナウイルスが広がりにくい環境でもある。

 世界保健機関(WHO)によると、これまでに確認されたMERSコロナウイルス感染者は1626人で、このうち586人が死亡した。
《newsclip》

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