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中国核工業が新疆に巨大ウラン生産拠点、16年上期完成へ

2016年2月1日(月) 19時49分(タイ時間)
【中国】国有原子力大手の中国核工業集団(CNNC)は今年上期にも、新疆ウイグル自治区に巨大ウラン生産拠点を完成させる予定だ。

 自治区北部のイリ・カザフ自治州に位置する同ウラン鉱山は、インシチュリーチング(ISL:鉱床中に酸性溶液を注入し、ウランを浸出させて採掘する方法)技術を用いた中国初の大規模ウラン生産拠点となる見通し。その規模は「1000トンクラス」と報じられている。現地メディアが1日伝えた。

 報道によると、開発プロジェクトの第1期工程は当初計画より前倒しで終了。第2期工程についても、すでに環境保護部の認可を取り付け、建設が進められている状況だ。第2期工程では、実際の坑井現場や精錬所などを整備する。

 大規模なウラン生産拠点が完成することで、中国の原子力発電所建設がさらに加速するとみられている。中国で稼働中の原発原子炉は現時点で30基(発電容量2831万kW)と、米国、フランスに次ぐ世界3位の規模。建設中の原子炉は24基(発電容量2672万kW)と世界首位を数えるが、高品位のウラン資源は相対的に不足しているのが現状という。

 世界の主なウラン輸出国は、カザフスタン、ウズベキスタン、ナミビア、ニジェール、マラウイ、カナダ、オーストラリアなど。2011年時点のデータによると、中国はウランの9割以上をカザフスタン、ウズベキスタン、ナミビア、オーストラリアの4カ国から輸入している。

 一方、国策企業のCNNCを通じ、中国はウラン供給、核燃料処理などの各分野で仏アレバと連携を深める予定だ。ウランの採掘・濃縮に加え、核燃料の輸送、使用済み核燃料の回収処理・リサイクル、原子炉の廃棄で協力する。2015年11月にCNNCが発表した。

 両国は原子力発電で協力を推し進める方針を確認済み。中国の習近平国家主席は11月2日、北京を訪問中のオランド仏大統領と会談し、原子力発電や金融、環境保護などで連携を強化することで合意した。その一環として、CNNCは16年をめどに再編後のアレバに資本参加する予定。出資金額や比率などの詳細は固まっていないものの、両社は覚書に調印した。

 中国は核燃焼処理に最も関心を抱いている。CNNCとアレバは、中国に核燃料の再処理工場を建設する計画だ。15年9月の発表によると、20年に着工し、2030年ごろの完成を目指す。年間800トンの核燃料再処理を見込む。中国は核燃料再処理分野での商用化に大きく踏み出す。

 総事業費は1000億人民元(約1兆8800億円)超を予定。フランス・コタンタン半島のラ・アーグ岬に位置する核燃料再処理工場「ラ・アーグ再処理工場」を手本に、アレバの技術協力を受けてCNNCが建設する。すでに建設地の選定に着手した。40年以上稼働中のラ・アーグ再処理工場は、年間の処理能力が1700万トン。原子炉80基相当の燃料処理が可能だ。
《亜州IR株式会社》

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