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中国:留守児童6000万人、出稼ぎの父母苦悩「呼び寄せるのは無理」

2016年2月5日(金) 13時18分(タイ時間)
【中国】中国国家統計局によると、昨年、故郷の農村部を離れて都市部で出稼ぎをした人は前年より0.4%増え、1億6884万人に上った。

 出稼ぎ者の増加に伴い、深刻化しているのが「留守児童」の問題。出稼ぎの父母と離れ、祖父母などと故郷で暮らす子供たちは6000万人を超えるという。人民日報が1日付で伝えた。

 河北省広平県の史平興・教育体育局長は、「父母と離れて暮らし、愛情に飢えた留守児童の一部には、内向的で卑屈な性格になっている子もみられる」と語る。同県では、全人口の18%に当たる5万人余りが出稼ぎをしているとされる。

 都会で働く父母にも、子供と一緒に暮らしたいという願いはある。しかし実際には、「都会の生活費が高い」「子供の面倒を見る時間がなく、危険にさらしてしまう」「子供が都会の子供と同じような教育を受けられない」といった問題から、「呼び寄せるのは無理」と判断するケースが多いという。

 広東省の珠江デルタと西部の重慶市で行った調査では、故郷に子供を残して出稼ぎをする父母の80%が「自分は母親・父親として不合格だ」と考えていることが分かった。

 広東省で働くある夫婦は、故郷に残した男の子が成長するに連れて反抗的になり、不健康であることに気付き、手元に呼び寄せた。教育にも生活にも多額のカネがかかるが、「子供の成長のため」と考え、こらえているという。

 「留守児童」とは、両親が出稼ぎで都市部に居住し、農村部に残された子供たちを指す。仕事が繁忙な自分たちでは面倒を見きれないために、祖父母や親戚に預けられる。中国経済は出稼ぎ農民に支えられて高成長を維持してきたものの、その弊害として「留守児童」が急増している実態があるようだ。
《亜州IR株式会社》


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