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中国:「サービスロボ」に脚光集まる、巨大市場を形成へ

2016年2月11日(木) 13時16分(タイ時間)
【中国】高齢者介護や調理・接客といった業務を支援する「サービスロボット」が中国で脚光を浴びている。

 外食産業では、ロボットが食材を運ぶ「ロボット火鍋店」、麺を均一に削りだす「刀削面ロボット」が活躍。介護の分野でも支援型ロボットの導入が進んでいる。中青在線がこのほど伝えた。

 従業員の帰省で人手不足が顕在化する春節時期は、サービスロボットの存在感が特に大きい。重慶市内のある火鍋店では、昨年5月の開店に合わせて、食材をテーブルに運ぶ「配膳ロボット」を導入した。10万人民元近くを投じたが、人件費の削減に加え、話題づくりの宣伝効果もあり「割に合う投資」だったという。

 タブレット端末を通じたロボット操作が可能で、店内に敷かれたレール上を移動するため、誤走行の心配もない。客や店員に行く手を阻まれると、地元の訛りで「どいて、でなければストライキを起こすわよ!」などと言葉を発する。テーブルに食材を運んだ際も、「早く食べなさい、忙しいんだから!もたもた食べるなら、もう帰るわよ!」と“生意気”な態度。この茶目っ気たっぷりな応対が客の間で人気を呼んだ。

 新たなサービスロボの開発も進められている。ロボット産業が形成された重慶市南部の永川区では、起業の夢を抱く多くの若者がロボット開発に没頭している。重慶文理大学を卒業した25歳の若者は、5人のメンバーとともに起業。このほど「コーヒーロボット」の試作に成功した。今年下半期の実用化を目指している。

 このロボットは、バーコードや携帯端末を通じて、各消費者が操作可能だ。砂糖やミルクなどの要望を情報提供すれば、目の前でコーヒーをカップに注ぎ、手渡す――という仕組み。メニューの選択から会計までをロボットで完結できる。広場や公園などでの導入を想定しているという。

 永川区に整備された「ロボット・スマート設備産業基地」には、2015年末時点で105社が入居を決定。うち建設中プロジェクトは60件、すでに稼働したプロジェクトは33件を数える。

 中国のサービスロボ産業に関して専門家は、「巨大な市場規模と旺盛な需要を背景に、ロボット先進国との差を縮めつつある」と評価している。
《亜州IR株式会社》

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