RSS

中国:携帯メーカーの新陳代謝が進む、過去の大手は相次ぎ生産停止

2016年2月16日(火) 11時19分(タイ時間)
【中国】中国で携帯端末メーカーの淘汰が加速してきた。

 2015年以降、「夏新」ブランドのアモイ夏新科技有限責任公司(09年12月に発足)、「天語」ブランドの北京天宇朗通通信設備股フン有限公司(04年に発足)など、かつての大手が経営不安に陥っている実態が相次ぎ明らかにされている。証券日報が15日付で伝えた。

 夏新科技は15年10月29日の時点で、従業員に対して3カ月の休暇を取るよう要請。間もなく工場が全面的に生産停止した。ただ、その後の再建も難航。新たな資本の導入を模索しているものの、いまだスポンサー候補の名乗りは上がっていない状態だ。

 同社は02年に携帯端末部門で8億人民元の利益を計上。絶頂期の05年当時には、中国で最も価値の高いブランドのリスト上位にも入った。ブランド価値は70億6200万人民元(約8035億円)と算出されている。12年に発売した「夏新大V」は、人気商品として販売を大きく伸ばした。しかし赤字が続くなか、資金繰りが悪化していったという。14年以降、企業サイトの更新は途絶えている。

 天宇朗通通信設備もまた、15年末に従業員を対象とした強制休暇を宣言。給与支払いも停止した。大規模な従業員リストラを実施した上で、資産と業務を受け皿となる新会社に移す構え。販売代理店、従業員、スポンサーの資本を導入する予定だ。

 同社は07年に1700万台を出荷。ノキアを脅かす地位にまで立場を強め、国産携帯ブランドの販売トップに躍り出たこともある。ただ、その後は価格競争に巻き込まれ、業績の悪化が進んでいた。

 かつて大手ブランドだった「天語」「夏新」「熊猫」「波導」のうち、“健在”と呼べるものは「波導」のみ。「熊猫」を含めてそれ以外は、3流ブランドに地位が低下した。スマートフォンへの市場移行に対応できなかったという。

 半面、華為技術と中興通訊(ZTE:763/HK)は転身に成功。従来型の通信機器メーカーからの脱皮を果たし、内外の市場で活躍が目立っている。

 新興メーカーの気勢も荒い。後発組ながら北京小米科技(シャオミ)は、15年の出荷代数が中国2位に躍進した。当初に定めた年間販売目標の1億台は未達となったものの、15年の販売台数は前年比14.5%増の7000万台超に拡大している。

 資料によると、中国の携帯メーカー数は、14年初めに540社を超えていた。しかし同年の年末時点では、すでに140社が消えている。
《亜州IR株式会社》

特集



新着PR情報