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独カールスバーグが中国事業縮小、今年さらに2工場閉鎖

2016年2月18日(木) 11時40分(タイ時間)
【中国】デンマークのビール大手、カールスバーグが中国事業の縮小を進めている。すでに現地5工場を閉鎖。さらに今年、2工場の稼働を停止する計画を明らかにした。同国ビール市場の縮小に対応。生産調整を進める構えだ。

 同社がこのほど発表した2015年業績は、営業利益が前年比8%減の84億5700万クローネ(約1438億円)に落ち込んだ。中国事業の不調が響いている。アジア市場では、中国部門の業績のみがマイナス成長を強いられた。かつて成長エンジンだった中国市場は、今や同社にとっての経営圧力へと様変わりした格好だ。

 このほど開催されたアナリスト会議に出席した際、同社のセースト・ハルト最高経営責任者(CEO)は中国事業について言及。「利益確保に向けて、現地工場の閉鎖を含め大規模な事業調整に着手した」とコメントしている。

 すでに閉鎖した工場には、傘下の重慶ビール(600132/SH)の生産ラインも含まれる。昨年10月以降、重慶ビールは安徽省九華山、重慶市永川区、重慶市黔江区に置く各子会社の閉鎖を相次ぎ発表した。設備稼働率の低さ、設備の老朽化を理由に挙げている。

 これと並行してカールスバーグは中国の一部資産に関して、総額33億クローネ規模の評価損を計上する。そのうち、重慶ビールに対して4億クローネ、中国東部の一部資産に対して28億8200万クローネの評価切り下げを行う予定だ。

 中国ビール市場は足元で、その成長に急ブレーキがかかっている。昨年のビール生産量は、前年比で約5%減少。2年連続で前年を割り込んだ。ビール消費市場の飽和感、供給過剰、消費習慣の変化などが背景にある。
《亜州IR株式会社》

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