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S&Pが中国の不良債権リスク警告、「格下げ圧力増加」

2016年2月19日(金) 15時18分(タイ時間)
【中国】米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は17日、中国の不良債権リスクの高まりを警告し、「格下げの圧力が増している」と指摘した。

 債務の対国内総生産(GDP)比率が上昇を続けるなか、システミックリスクが発生する恐れもあると懸念している。外電が伝えた。

 S&Pのアジア太平洋ソブリン格付け担当シニアディレクター、キム・エン・タン氏によれば、人民元相場の変動が中国の債務危機を招く可能性があるという。人民元の先安感が強まるなか、一部の中国企業が外貨建て債務を返済するために中国での借り入れを増やしており、これが今後1~2年にわたって中国のレバレッジを拡大させると分析。緩和的な金融政策を背景に、中国企業は可能な限り、借り入れを増やしていくとみている。

 S&Pによる中国のソブリン格付けは現在、最高位から4番目の「AA-」。アウトルック(格付け見通し)は「安定的」に設定されている。

 足元ではS&Pと同様に、中国の不良債権リスクを警戒する声が高まっている状況だ。中国で先月、銀行の人民元建て新規融資が急増したことが背景にある。ゴールドマン・サックスは中国銀行業の不良債権比率について、昨年末時点で実際は9%まで悪化していると試算。当局発表の1.67%を大幅に上回ったと分析している。

 中国人民銀行(中央銀行)が16日発表した金融統計によると、今年1月の国内金融機関の人民元建て新規融資は2兆5100億人民元(約44兆円)に達した。前月実績(5978億人民元)の4倍強に膨らみ、月次ベースの過去最高記録を更新。春節(旧正月)連休を控えた1月は例年、銀行融資が増える傾向にあるが、今年の増加ペースは市場予想をも大きく超えた(事前予想では1兆9000億人民元)。
《亜州IR株式会社》


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