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中国:“偽りの新薬”横行、研究開発投資1%未満のメーカー多数

2016年2月22日(月) 20時33分(タイ時間)
【中国】中国では既存の医薬品の名称やパッケージを変更するだけで“新薬”としての承認を受け、大幅に値上げして販売するという行為が横行している。背景には、製薬会社の研究開発投資の不足があるようだ。証券日報が17日付で伝えた。

 一部の企業が新薬開発の資金投入を抑え、製品を値上げするばかりの行為は、業界内で「公然の秘密」となっているという。数年前に100錠入り1瓶1.5人民元(約26円)だった咳の薬「甘草片」は、同様の手法で価格が10倍以上に跳ね上がった。北京鼎臣医薬コンサルティング管理センターの責任者、史立臣氏は「こうした行為を締め出すため、当局は新薬申請の作業をより厳格化する必要がある」と訴えている。

 2014年に中国の国家薬品審査センターが受け付けた新薬の承認申請は8868件と膨大だった。この中には重複した申請や虚偽の申請、名称や包装を変更しただけのものなども大量に含まれており、承認作業の遅れにもつながっている。

 世界では製薬会社が新薬開発に投入する費用が売上高の10%を超えることが一般的だが、中国の場合はこの割合が極端に小さい。すでに15年通期決算を発表した製薬会社7社では、大手の哈薬集団(600664/SH)で同割合が1.27%にとどまった。また、浙江省の花園生物(300401/SZ)は同割合が9.5%だったものの、投入額はわずか1438万人民元だった。

 昨年のデータでも、上位4社は研究開発投資が5億人民元を超えているが、196社のうち101社は同割合が4%未満、26社は1%未満という状況だ。
《亜州IR株式会社》

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