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中国:過剰生産是正で武鋼集団は4万人整理、全従業員の半数

2016年3月14日(月) 23時56分(タイ時間)
【中国】中国の3大国有鉄鋼グループの一角、武漢鋼鉄集団公司では、過剰生産問題の是正に向けた取り組みの中で、約4万人の人員整理を行う見通しだ。

 これは全従業員の約半数に上る規模。定年の前倒しやグループ内の別部署(鉄鋼以外)への異動、地方政府を通じた再雇用先の紹介などを行う予定という。現地メディアが11日伝えた。

 馬国強・董事長が10日、地元メディアの取材に対して明らかにしたもの。中国政府が過剰生産問題の解消に力を入れるなか、馬董事長は「従業員8万人すべてが鉄鋼業に従事することは不可能」とし、「4万~5万人が“別の道”を探す必要がある」と述べた。

 国内で鉄鋼製品の需給がダブつくなか、メーカー各社は厳しい経営を強いられている。過剰な生産能力を削減し、人員を整理することで業績改善につなげたい考えだ。同集団傘下の武漢鋼鉄(600005/SH)は今年1月末の時点で、2015年12月期(本決算)に68億人民元(約1190億円)の純損失を計上するとの見通しを明らかにしている。

 中国政府は今年から始まる第13次5カ年計画で、「供給サイドの改革」に注力する方針。その重点となるのが過剰生産問題の是正で、中でも鉄鋼と石炭を最重要分野と位置付けている。需給バランスの改善に向け、政府は向こう5年内に粗鋼の生産能力を1億~1億5000万トン削減する計画。石炭の生産能力については、今後3~5年で10億トンの縮小を目指す。

 これら業界の再編を加速させるに当たり、その過程で発生が予想される失業者の再就職対策にも力を入れる。工業情報化部の幹部によると、政府は今後2年間で1000億人を投入する計画だ。
《亜州IR株式会社》

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