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中国:美的集団が東芝シロモノ家電事業買収へ、取引規模は数百億円

2016年3月21日(月) 13時11分(タイ時間)
【中国】中国家電大手の広東美的集団(000333/SZ)は17日、シロモノ家電事業を買収することで東芝(6502/東証)と覚書を交わしたと発表した。今月末の契約を目指す。グローバル戦略を一段と推進する狙い。主に日本、東南アジアの販路開拓に期待している。

 東芝ライフスタイルから関連事業を継承する見込み。取引額はまだ公表していないものの、数百億円が想定されている。

 トルコ家電大手の一角も、買収に名乗りを上げていたとされる。ただ、価格面で美的集団が大きく優位に立っていたという。

 東芝は2015年12月21日、ライフスタイル部門で6800人を対象に再配置・早期 退職を募集することを軸にした合理化策を発表した。コーポレート部門とIC部門を合わせ、合理化対象の人員数は1万600人を数える。

 すでに東芝傘下の東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は2月26日、中国で手がける一般用照明製品の製造・販売事業を現地企業に売却すると発表した。構造改革の一環。これにより東芝ライテックは、一般用照明製品の製造を国内製造拠点と外部生産委託に順次切り替え、市場ニーズに合わせたフレキシブルな生産体制を整備する。コスト競争力を強化し、照明事業の収益力向上を目指す考えだ。4月1日付で、家電大手である康佳集団(コンカ・グループ:200016/SZ)のグループ企業2社に譲渡する。譲渡の対象は、東芝照明(中国)有限公司、環亞科技(香港)公司の全持ち分、東芝照明(昆山)公司の一般用照明事業。なお、東芝照明(昆山)公司は今後も、東芝ライテック傘下として車載光源など産業照明の製造・販売を継続する。

 「Midea」ブランドで製品を展開する美的集団は、グループ傘下に広東美的電器(000527/SZ)や無錫小天鵝(ウーシー・リトル・スワン:000418/SZ、200418/SZ)、威霊HD(ウェリング・ホールディング:382/HK)などを置く。

 ロボットの生産分野にも進出。美的集団は15年8月、ロボット産業に新規参入すると宣言した。世界大手の安川電機(6506/東証)と提携し、ロボット需要の拡大が期待される中国市場を開拓する。今後は伝統的な家電産業を脱却し、「インターネット化」「スマート化」を推し進めていく方針だ。

 美的と安川電機は広東省仏山市に合弁2社を設立。産業用ロボットの「広東安川美的工業機器人公司」と、サービスロボットの「広東美的安川服務機器人公司」の2社体制を築く。資本金は各2000万人民元。

 産業用ロボットの工業機器人公司は安川電機が51.0%を出資し、支配権を握る。2015年10月に設立されたもよう。サービスロボットの服務機器人公司は美的が60.1%を出資する運び。16年3月の設立を目指す。うち服務機器人公司について、美的はまず安川電機の技術を応用し、徐々に実績を積み上げていく考えだ。
《亜州IR株式会社》


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