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テンセントの馬主席、自社株2330億円相当を公益事業に寄付

2016年4月19日(火) 23時38分(タイ時間)
【中国】騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)の馬化騰・主席は18日、同社の株式1億株を公益慈善事業に寄付すると発表した。

 公益慈善事業を目的としたファンドを設立。そのファンドにテンセントの1億株を拠出する予定となっている。ファンドは準備段階で、主に中国での医療や教育、環境保護、最先端科学技術などの分野を支援する目的という。18日終値(165.7香港ドル)を基準にすると、165億7000万香港ドル(約2330億円)相当の寄付となる。

 馬主席による慈善事業はこれが初めてではない。2015年末には、アリババ創業者の馬雲氏と共同で「桃花源生態保護基金会」を設立。拠出規模は公表されていないが、環境保護を目的とするファンドを立ち上げた。

 IT関連企業の経営者による慈善事業への投資は、今や世界的な潮流になっている。フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ氏、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏らが慈善事業に寄付しているのは有名な話だ。

 こうしたなか、中国でも企業家の寄付の動きは拡大しており、フォーブス中文網によると、国内の企業家による寄付額の首位は、大連万達商業地産(3699/HK)の王健林・董事長による25億人民元。テンセントの馬主席は、7億7800万人民元と3位につけている。

 今回の寄付に関しては、「テンセントのイメージにプラスの効果をもたらす」とみる向きが少なくない。

<馬主席が再び保有株の一部を売却>
 馬主席が慈善事業へ株式を寄付すると発表する前の週、保有する自社の株式を再び売却したことが明らかになった。テンセントの広報担当者は、「今回の売却と慈善事業への寄付とは無関係」と述べている。

 香港取引所の開示情報によると、馬主席は12~15日にかけて2593億8900万株を売却。1株当たりの平均売却価格は159.8~164.7香港ドルで、売却額は42億2700万香港ドル。持ち株比率は9.09%から8.82%に低下した。

 馬主席は2014年末から株式を徐々に売却。今回の売却は5度目で、過去5度による売却額は175億香港ドルを超えた。テンセント側は売却理由について、「個人の資産運用」と説明している。

<中国ネット企業の代表格>
 中国のテンセントは、ネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM(インスタント・メッセンジャー)「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNSやオンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信(WeChat)」の利用者が6億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしてきた。
《亜州IR株式会社》

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