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中国:北京モーターショー主役はエコカー、各社が“覇権”争う

2016年4月29日(金) 12時55分(タイ時間)
【中国】25日に開幕したアジア最大級の自動車見本市「北京国際モーターショー」では、エコカーが主役の座に躍り出た。

 今後の需要拡大を見込んで、内外メーカー各社が展示に力を入れている。中でも注目を浴びたのは、エコカーの販売優遇策を受ける中国自主ブランド勢。エコカー市需の覇権をめざし、各社が最新技術をアピールしている。上海証券報が27日付で伝えた。

 このモーターショーで上海汽車は、主力エコカーの「栄威E950」と「栄威E550」を出展した。「栄威」は同社が独自展開する中国向け高級車ブランド。「栄威E950」は“ラグジュアリーセダン分野で中国初のエコカー”という位置づけ。「栄威E550」は“最も高効率なエコカー”として売り出している。いずれもプラグハイブリッド車(PHV)だ。

 さらに同社のブースでは、自社開発の最新PHV電池を展示。水槽の中に入れても漏電を起こさない安全性をアピールし、来場者の注目を集めた。自社の技術レベルに関して同社の王暁秋・総裁は、「エコカーは上海汽車が最も安全」と表明。「われわれを負かす企業が出てくることを希望している」と自信を見せた。

 また華南エリアの自動車業界をけん引する広州汽車は、今年発売する電気自動車(EV)「GS4EV」を出展している。同社の曽慶洪・総経理は、自主ブランド「伝祺(TRUMPCHI)」に関して、電動化戦略の加速を表明。「中国エコカー業界のリーディングカンパニーになる」と宣言した。2020年までにエコカー販売を年10万~20万台規模に引き上げる目標を明示している。

 一方、首都を拠点とする北京汽車集団は、EVの全シリーズを引き下げて北京モーターショーに参加。航続距離400キロを超える最新モデルや、同社初となるSUV(スポーツ多目的車)のEVモデルを披露した。

 同社の徐和誼・董事長は、EV事業の好調さをアピール。EV子会社である北汽新能源の2015年販売が前年比265%増の2万129台に拡大し、EV分野で国内首位、世界第4位に躍進したと強調した。今年3月時点の累計販売は、3万台に積み上がっている。2020年の目標として、「EV生産・販売50万台、売上600億人民元(約1兆302億円)」を掲げた。

 エコカー分野で中国シェアを高めたい海外勢も積極攻勢。今回はエコカー展示を増やした。独フォルクスワーゲン(VW)は、次期フラッグシップSUVのコンセプトモデル「Tプライム コンセプト GTE」をワールドプレミア。またトヨタは、中国で売れている「カローラ」と「レビン」について、PHVモデルの現地生産を18年から始めると発表した。
《亜州IR株式会社》


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