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東南・南アジアの高温少雨、5月まで継続 ウェザーニューズ予測

2016年5月3日(火) 23時18分(タイ時間)
【東南アジア】ウェザーニューズ(千葉市)は2日、東南・南アジア各地で顕著となっている高温少雨傾向と2014年から継続しているエルニーニョ現象についての見解と今後の見通しを発表した。

 それによると、現在、史上最大規模といわれるエルニーニョ現象は衰退傾向にあるものの、まだ継続している。この影響で、東南・南アジアで高温少雨傾向となり、今年1月以降、ベトナム南部メコンデルタ地域が過去100年で最悪といわれる干ばつに見舞われたほか、4月にはインドで熱波による被害が発生した。この高温少雨傾向は6、7月ごろまで続くと予想される。

 エルニーニョ現象が発生すると、海面水温が上昇する熱帯太平洋東部では暖かい海水によって上昇気流が発生し、雨雲が形成されやすい状態となる。反対に東南・南アジアでは、上昇した空気が下降して高気圧が卓越し、雨を降らせる雲が発達しにくく、晴れる日が多くなり、気温も継続的に高い状態となる。

 4月20日時点の前30日平均最高気温平年偏差を見ると、東南・南アジアで高温傾向となっていることがわかる。インド全体でみると平年より1度前後、インドシナ半島の広い範囲で2度前後高くなっている。

 エルニーニョ現象は7月終わりごろにかけて弱まり、平常状態に戻る見込み。ただ、今回のエルニーニョ現象は規模が大きかったため、全球で気温が高めとなっている。そのため平常状態へ戻るまで時間がかかると見られ、東南・南アジアで現在起きている高温少雨の天気傾向もしばらく続くと予想される。

 2016年5―7月の気温の平年偏差予測によると、東南・南アジア域では7月に向けて徐々に気温が平年並みに推移する見込み。5月はインドやインドシナ半島を中心に平年よりも2度前後高い状態が続く見通し。2016年5―7月の降水量の平年偏差予測をみると、東南アジアの一部で引き続き平年より降水が少ない傾向となり、高温傾向も重なるため、すでに干ばつが発生しているベトナムだけでなく、インドシナ半島全域で干ばつなどの被害拡大に注意が必要だという。

 タイ西部、ミャンマーでの高温傾向は、この先1か月程度は継続する可能性がある。7月の終わりごろにかけて、エルニーニョ現象の衰退と季節変化によって、東南・南アジアでは全体的に、徐々に平年並みの気温へと戻っていく見込み。ただし、降水量に関しては、7月以降に、インド北西部、インドネシアのジャワ島やカリマンタン島で、平年よりも多雨傾向となる予想となっている。エルニーニョ現象によって東南・南アジアで晴天が続いたことで、インド洋の海水が温められ、海面水温が高い状態が継続し、その周辺で雲が発生しやすい状態となっているため。8月以降は熱帯太平洋東部の海面水温は低めで推移し、ラニーニャ現象が発生する可能性もある。
《newsclip》

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