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中国:中央企業傘下の「ゾンビ企業」淘汰へ、鉄鋼・石炭中心に345社

2016年5月23日(月) 23時38分(タイ時間)
【中国】中国政府は経営効率の劣る国有企業「僵尸企業」(ゾンビ企業)の淘汰に注力する。向こう3年かけて、中央企業(国務院直属の国有企業)の傘下にある345子会社を淘汰する予定だ。

 その多くは、生産能力過剰が深刻な鉄鋼、石炭業種で占められる。国有資産監督管理委員会(国資委)の張喜武・副主任が20日に予告した。

 これまでの再編・統合を通じ、中央企業は足元で106社に減少している。ただ、その子会社群を合わせた企業数は、全国で4万1000社を超えた。管理階層の多重も目立つ。多くのグループは経営構造が5~9階層に上り、最多では10階層を超える点を問題視。3~4階層以下にスリム化する必要があると指摘した。また、中央企業は本業のほか、副業として病院、学校、給水、発電、都市ガス、不動産の各事業を手がけている例が多いと強調。社会全体の資本効率を悪化させているとの認識を示した。

 2016~17年にかけての目標を提示。赤字子会社の損失額を30%圧縮すること、赤字企業数を30%減らすこと、1000億人民元を超えるコスト削減を実現することを求めた。

 政府系企業の業績は悪化しつつある。今年1~3月の利益総額は、国営企業が前年同期比13.8%減の4323億人民元(約7兆2300億円)に低迷した。うち中央企業は13.2%減の3398億8000万人民元に落ち込んでいる。

 中国の国務院(内閣に相当)は18日の常務会議で、中央企業の「スリム化」を推進し、構造改革によって競争力を引き上げる方針を確認したばかり。その一環として、過剰生産が深刻な鉄鋼と石炭の2業界で、2016~17年に生産能力を約10%削減する。また、非コア資産の切り離しも進める構えだ。

 一段の景気減速が予測されるなか、中国政府は今後数年にわたり、「供給サイドの改革」を推進していく方針。中でも一部業界で根深い過剰生産問題を是正し、景気のテコ入れにつなげたい考えだ。需給バランスの改善に向け、政府は今後3~5年で石炭の生産能力を10億トン削減する計画。粗鋼の生産能力については、5年間で1億~1億5000万トンの縮小を目指す。
《亜州IR株式会社》


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