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台湾訪れたタイ男性からジカウイルス、タイで感染拡大か

2016年5月30日(月) 14時06分(タイ時間)
【タイ】台湾の衛生当局は21日、仕事で台湾を訪れたタイ人男性(34)がジカウイルスに感染していることが確認されたと発表した。

 台湾を訪れたタイ人からジカウイルスが検出されたのは今年1月に続き2人目で、台湾当局はタイへの渡航注意をレベル1からレベル2に引き上げた。

 男性は19日に台湾桃園国際空港に到着した際に、サーモグラフィー検査で体温が高かったことから、血液検査を受け、20日午後、感染が確認された。

 タイ保健省によると、この男性はタイ東北部ウドンタニ県在住。台湾の衛生当局によると、1人目の感染者も同じ地域の出身だという。

 タイ保健省の25日の発表によると、タイではこれまでに、ウドンタニ県、バンコク都、中部ノンタブリ県、東北部ナコンラチャシマ県、北部ピッサヌローク県、スコータイ県、ウタラディット県、西部カンジャナブリ県など1都8県でジカウイルス感染症(ジカ熱)の報告があった。

 ジカ熱については、妊娠中に感染した場合、脳の発育が不十分な小頭症の新生児が生まれる恐れが指摘されている。世界保健機関(WHO)は今年2月、「妊娠中のジカウイルスの感染と小頭症との因果関係が強く疑われる」として、ジカ熱の流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言。4月には米疾病管理予防センター(CDC)が、ジカウイルス感染が小頭症とその他の重症な胎児の脳障害を引き起こす原因と結論づけた。

 日本の厚生労働省によると、ジカ熱はジカウイルスに感染することで起こる感染症で、軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などが主な症状。潜伏期間は2―12日で、およそ2割の人が発症するといわれる。ウイルスに感染した人を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が別の人を吸血することでウイルスが感染する。母胎から胎児への感染や、輸血による感染、性交渉による感染リスクも指摘されている。有効なワクチンはなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法。

 WHOなどによると、ジカウイルス感染症の発生地域は2015年5月以降、中南米を中心とする48カ国・地域で、アジア大洋州地域では、タイ、パプアニューギニア、ベトナム、フィリピン、フィジー、ニューカレドニアなどが含まれる。
《newsclip》

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