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タイ深南部で武装勢力拠点攻撃、5人死亡

2016年6月2日(木) 00時24分(タイ時間)
【タイ】タイのテレビ報道によると、1日朝、タイ深南部ナラティワート県の山中で、マレー系イスラム武装勢力の拠点をタイ軍とタイ警察の合同部隊が攻撃し、銃撃戦の末、武装勢力側の男4人とタイ兵1人が死亡した。

 現場では武装勢力が残していった自動小銃4丁、医薬品、衣類などがみつかった。

 タイ軍によると、死亡した武装勢力の男2人は3月13日に武装した男数十人がナラティワート県の病院に押し入り、隣接する軍駐屯地に銃撃を加えた事件に加わっていたとみられる。

〈タイ深南部〉
 マレーシアと国境を接するタイ深南部(ナラティワート県、ヤラー県、パタニー県の3県とソンクラー県の一部)には、もともとイスラム教徒の小王国があったが、1902年にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語を話せない人も多い。タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域で、行政と住民の意思疎通が不足し、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベルにとどまっている。
 深南部のマレー系イスラム教徒住民によるタイからの分離独立運動は断続的に続き、2001年から武装闘争が本格化。2004年4月には警察派出所や軍基地を襲撃した武装グループをタイ治安当局が迎え撃ち、1日で武装グループ側108人、治安当局側5人が死亡した。同年10月にはナラティワート県タークバイ郡で、住民の逮捕などに反発したイスラム教徒住民約3000人が警察署前で抗議デモを起こし、治安当局による発砲などで7人が死亡、約1000人が逮捕され、逮捕者のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。両事件でマレー系イスラム教徒住民のタイ政府への反発は強まった。
 タイ政府は常時10万人以上の兵士、警官を深南部に送り込み、力で鎮圧を図ってきたが、現在も銃撃、爆破、放火事件が頻繁に起きている。
 タイ国立プリンス・オブ・ソンクラー大学南部情勢監視センター(ディープサウス・ウォッチ)によると、2004―2015年にタイ深南部4県で発生したテロは1万5374件で、6543人が死亡、1万1919人がけがをした。
 2015年はテロ件数674件、死者246人、負傷者544人と、いずれも過去12年で最も少なかった。テロの内訳は銃撃299件、爆破224件、放火31件など。県別ではナラティワート県243件、ヤラー県207件、パタニー県198件、ソンクラー県26件。死者は一般市民120人、兵士31人だった。
《newsclip》

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