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米中初の合弁高速鉄道が計画白紙に、中国側「無責任」と批判

2016年6月12日(日) 18時36分(タイ時間)
【中国】米中の合弁企業による米国西部での鉄道敷設計画が白紙化された。

 米エクスプレスウエストは9日、ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ高速鉄道について、建設に向けた中国鉄路国際(米国)公司との合弁会社設立を取り止めると発表。「プロジェクトを進めるにあたり、中国企業側は期限内に義務を履行できない可能性があるため」などと理由を説明している。実現すれば、中国が米国で建設する初の高速鉄道となる予定だった。内外の複数メディアが伝えている。

 全長370キロに及ぶ同鉄道の建設プロジェクトをめぐっては、昨年9月に米中が合弁会社を設立することで合意。中国側の出資企業として、中国中鉄(390/HK)、中国中車(1766/HK)、中国建築工程(601668/SH)などが設立した中国鉄路国際(美国)公司が参加することが決まっていた。計画によれば、総投資額は127億米ドル(約1兆3610億円)。今年9月の着工を予定していた。

 合意から1年足らずで合弁計画がとん挫した格好。エクスプレスウエストは今後、他の提携先を模索する方針だ。一方、中国国営メディアの新華社は、中国鉄路国際(美国)公司のプロジェクト責任者のコメントとして、米国側の対応を「無責任」と批判。同責任者によれば、中国側は利益を守るための措置を講じる構えという。

 米進出に力を入れていた中国企業にとっては、大型受注を失う形。中央政府が掲げた「走出去」政策にとっても痛手となる。なお、鉄道車両メーカー最大手の中国中車は2014年10月、米マサチューセッツ湾交通局(MBTA)からボストン地下鉄用の車両284両を受注(受注の主体は合併前の中国南車)。米国の公開入札で中国の鉄道車両メーカーが競り勝つのはこれが初めてだった。今年3月には、シカゴ交通局から地下鉄車両846台を総額13億900万米ドルで受注している。
《亜州IR株式会社》


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