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中国:生産設備の稼働率低下、「タイヤ業界景気は史上最悪」の声も

2016年6月15日(水) 12時03分(タイ時間)
【中国】中国でタイヤ工場の設備稼働率が低下しつつある。今年5月に入りラジアルタイヤ、バイアスタイヤの生産設備は稼働率がそろって悪化。6月も低迷が続いている。輪胎世界網が13日付で伝えた。

 稼働率の低下は、内外マクロ経済の停滞によるもの。建設重機や自動車物流の動きが鈍化しているためという。一部エリアで環境保護策が強化されるなか、技術レベルの劣る中小企業を中心に稼働率の低下が目立ってきた。

 天然ゴム値上がりを受けて、年初は製品価格が一旦上向いたものの、足元では反落基調。実需の不振が響くなか、価格推移は弱含みに転じた。

 中策橡膠集団有限公司の瀋金栄・董事長も、慎重な姿勢を崩さない一人。「今年の中国タイヤ業界景気は、史上最悪レベルに落ち込む見込み」と悲観した。年初の一時期に業界全体の設備稼働率が上昇したものの、実需を反映していない増産に走った結果とみている。業界の設備稼働率は今後、少なくとも5ポイント以上低下すると予測した。

 2016年に入り中国産タイヤの輸出量は、前年同期比0.7%増とプラス成長を確保。ただ、米国向けに限れば、13%の減少を強いられている。今年3~4月の設備稼働率は、ラジアルタイヤが約70%、バイアスタイヤが約75%で推移した。

 中国のタイヤ輸出は、低迷期を迎えている。世界各地で貿易摩擦が発生する14年までは、右肩上がりで輸出が伸びていた。しかし米当局が反ダンピング・反補助金の調査で“クロ”の最終裁定を下すなか、輸出は急ピッチに冷え込んでいる。中国製タイヤの海外輸出は、重量ベースで13年が重量481万9108トン、156億1531万米ドル相当。うち米国には115万269トン、37億6482万米ドル相当を輸出した。14年は重量545万8345万トン(前年比↑13.3%)、158億4895万米ドル(↑1.5%)相当、15年は重量523億8677万トン(↓4.0%)、131億8997万米ドル(↓16.8%)相当をそれぞれ海外販売した。15年の海外輸出数は前年比で6.6%減少し、4億4500万本に縮小している。
《亜州IR株式会社》


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