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タイ新興仏教団体教祖の逮捕失敗、信者に阻まれる

2016年6月17日(金) 01時05分(タイ時間)
【タイ】タイの新興仏教団体タンマカーイ寺が横領容疑者から巨額の寄付を受けていた事件で、タイ法務省特捜局(DSI)は16日、バンコク郊外のタンマカーイ寺で、教祖のプラタマチャヨー僧の逮捕を試みたが、信者数千人に阻まれて境内に入ることが出来ず、断念した。

 プラタマチャヨー僧は3月からDSIに出頭を求められてきたが、「健康上の理由」で拒否。5月に逮捕状が出ると、広大なタンマカーイ寺に立てこもった。寺には常時、数百から数千の信者が詰め、一時は寺側が門の前などに鉄条網を設置するなど、厳重な警戒態勢が敷かれている。

 騒動の発端となったのは、バンコクのクロンジャン信用協同組合で2013年に発覚した横領事件だ。同信組のスパチャイ元理事長が信組の預金額のほとんどに当たる120億バーツ以上を横領し、国外に送金したり、関連企業に横流しした疑いが強まり、当局はこれまでに、元理事長と関係者の資産数十億バーツ相当を差し押さえた。さらに、捜査の過程で、元理事長が2009年以降、信組の金を流用し、プラタマチャヨー僧らタンマカーイの僧侶と寺に10億バーツ以上を寄付したことが判明した。

 タンマカーイは1970年代からバンコクの中間層、富裕層の間で急速に広がった。カリスマ的な教祖、バンコク郊外の巨大で前衛的な寺院、整然として視覚効果の高い儀式などで知られ、集金能力、資金力はタイの仏教寺院随一とされる。タイの正統仏教組織であるサンガ(仏教僧団)上層部に強い影響力を持ち、タクシン元首相の支持基盤としても知られる。こうしたことから、今回の騒ぎについては、反タクシン派軍事政権とタクシン派の代理戦争という見方も出ている。
《newsclip》

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