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「3・5キロ」先行建設でタイ中合意 タイの高速鉄道計画

2016年6月19日(日) 17時38分(タイ時間)
王暁涛国家開発委員会副主任(左)とアーコム運輸相(16日)の画像
王暁涛国家開発委員会副主任(左)とアーコム運輸相(16日)
写真提供、タイ運輸省
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【タイ】タイ軍事政権が中国の技術を導入してバンコクとタイ東北部の中心都市ナコンラチャシマの間に建設する予定の高速鉄道(全長約250キロ)について、路線の一部、3・5キロの区間を先行して建設することで、両国が合意した。9月着工を目指す。

 タイのアーコム運輸相と中国の王暁涛国家開発委員会副主任が16日、バンコクで合意文書に署名した。全路線の総工費やルートなどについては継続協議とする。

 タイ中両国によるタイの鉄道建設計画は内容が二転三転して迷走を続けている。両国政府は一部区間の着工で進展をアピールする狙いとみられるが、計画の全体像が不透明なままの見切り発車に、タイ国内でも批判の声が上がっている。

 タイ中両国政府は2014年12月、ラオス国境のタイ東北部ノンカイ市からナコンラチャシマ、タイ中部サラブリ県ゲンコイを経てタイ東部ラヨン県マプタプット港に至る全長734キロとゲンコイ―バンコク間133キロの中速度(最高時速160―180キロ)鉄道路線を共同開発することで合意し、了解覚書に調印した。

 しかし、中国側の見積もりとタイ側の予算に隔たりが埋まらない上、中国が出資や低利融資に難色を示し、協議は難航。タイのプラユット首相は当初案を断念し、バンコク―ナコンラチャシマ間の高速鉄道を、建設費用をタイが全額負担し、中国の技術で建設する方針を固め、今年3月、中国の李克強首相と会談した際に、中国側に伝えた。

 両国はその後、バンコク―ナコンラチャシマ間の高速鉄道計画について協議を行っているが、ここでも建設費などをめぐる溝が埋まらず、協議の進展が遅れている。計画自体に対しても、「赤字経営が必至で巨額のつけが納税者にまわる」(タイ民主党)といった批判が出ている。
《newsclip》


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