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中国:社会構造に転換期到来、流動人口は30年ぶり減少

2016年7月27日(水) 13時44分(タイ時間)
【中国】中国の社会構造が転換期を迎えている。

 国家統計局の発表によると、仕事を求めて都市部に出ている農村出身者「流動人口」は、2015年通年で568万人減少し、約2億4700万人に縮小した。流動人口が減少に転じるのは、過去30年で初めて。中国経済の成長鈍化に加えて、地方でも雇用機会が創出されたことがこの背景にある。参考消息網などが25日までに伝えた。

 すでに都市化の波は、中国で最終局面を迎えた可能性がある。半世紀以上前の1953年当時は、全人口の85%が農村人口で占められていた。改革開放政策(1978年12月~)の導入以来、東南エリアの沿海部に多くの工場が進出。労働力を補うために、国民の居住制限が緩和されるようになった。農村部の住民が都市部に大量移住するなか、中国では「都市化」が加速。全国の都市化率は、1982年の21%から2015年の56%に拡大。限界点が意識され始めたという。

 物価や家賃などの高騰もマイナス。労働者が沿海都市部を敬遠する要因のひとつだ。一方、地方政府は産業の振興を推進。各地に整備した工業団地で雇用を吸収している。
《亜州IR株式会社》

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