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サトウキビ搾りかすからエタノール NEDO、タイで製造実証

2016年8月2日(火) 15時20分(タイ時間)
【タイ】新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は1日、タイ科学技術省国家イノベーション庁(NIA)と共同で、サトウキビの搾りかす(バガス)からバイオエタノールや高付加価値品の原材料となる有用物質を製造するシステムの実証事業を開始すると発表した。

 サトウキビ製糖工場から出るバガスを原材料に、年間1400トンのセルロース糖製造能力を持つパイロットプラントで、システムの有効性を実証する。日本が開発した高分子膜を利用することによって、従来の糖液の蒸発濃縮法から省エネルギー効果50%向上を目指す。事業の委託先は東レ、三井製糖、三井物産の予定。

 このシステムによって、バガスからバイオエタノールや高付加価値品の原材料となる有用物質(セルロース糖やオリゴ糖、ポリフェノール)を効率よく製造することが可能で、小規模でも高い経済性が期待できる。

 2022年9月までに実証試験によるデータの評価、検証を行う予定。事業終了後は、バガスを排出する事業者に対して事業成果を活用した有用物質の製造工場の建設、稼動を指導し、商用規模プラント1号機の竣工を目指す。

 タイの電源構成は主に国内で産出する天然ガスに依存している。生産量は間もなくピークに達し減少していくと予想され、今後の経済発展にともなうエネルギー需要の増加に応えるためには、エネルギー源の多様化や省エネルギーの推進が必要だ。こうした背景のもと、NEDOは世界有数のサトウキビ産出国であるタイで、バガスの利用に着目。バガスは食用に出来ない農業廃棄物で、トウモロコシなどの穀物を原料とするバイオエタノールと異なり、食糧用途と燃料用途の競合が起きない。現在、サトウキビ製糖工場内で大量に排出されるバガスの一部は発電用に燃やされているが、ほとんどは未利用のまま集積していて、利用が容易だ。
《newsclip》

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