RSS

反タクシン派元議員が新党、タイ軍政首相続投支持

2016年8月14日(日) 13時57分(タイ時間)
プラユット首相の画像
プラユット首相
写真提供、タイ首相府
【タイ】強硬な反タクシン元首相派として知られるパイブーン元上院議員が9日、新党を設立する構想を明らかにした。名称は「国民改革党」。来年に予定されている議会下院選で議席を獲得し、軍事政権のプラユット首相(元陸軍司令官)の続投を支援する。

 パイブーン氏の構想について、プラユット首相は10日、コメントを拒否した。

 パイブーン氏は2013年10月から2014年5月にかけての反政府デモに積極的に参加。14年5月のクーデターでタクシン派インラク政権が崩壊した後、反タクシン派軍事政権が設立した国家改革議会の議員と憲法起草委員会委員を務めた。反インラク政権デモを指揮したステープ元副首相(元民主党幹事長)に近く、新党はステープ元副首相を中心とする王党派の受け皿、軍・特権階級の側面支援という役回りとなりそうだ。

 タイの下院選は2001年以降、タクシン派政党と反タクシン派の民主党という2大政党の争いとなっている。しかし、今月7日に行われた憲法案の国民投票では、タクシン派のプアタイ党と民主党が「非民主的な内容」だとしてそろって反対を表明。憲法案は賛成多数で可決されたものの、軍政と民主党の関係はぎくしゃくしている。

 可決された憲法案は国会が上院(定数250)と下院(同500)の2院制で、非議員の首相も認める。2大政党制を狙った1997年憲法の選挙制度改革がタクシン元首相の台頭を許したとみて、公選制の下院は大政党が不利となる選挙制度に変更。上院は当初の5年間、軍政が議員を選任し、軍幹部も議員に含まれる。

 下院選は新憲法の施行後、2017年に行われる見通しだが、上院議員が国会の3分の1を占めることから、軍・特権階級の意向に逆らい国政を運営することは不可能。軍・特権階級が民主党もしくは複数の中小政党と組み、政権を運営する可能性が高く、プラユット首相が続投するとの見方も出ている。
《newsclip》

注目ニュース

デモ指導者が活動再開、タイ軍政首相「感謝」newsclip

【タイ】2013年10月から2014年5月にかけてタクシン元首相派インラク政権打倒を目指すデモを指揮したステープ元副首相(元民主党幹事長)が財団を設立し、政治活動を事実上再開した。

タイのデモ指導者ステープ氏、地元で熱烈歓迎newsclip

【タイ】昨年10月―今年5月のバンコクでの大規模な反タクシン元首相・反政府デモを指揮したステープ元副首相(64)が24日、デモ開始以来初めて、地元の南部スラタニ県に帰郷し、スラタニ空港で支持者数百人...

【タイ】タイの大手英字紙バンコクポストによると、昨年10月―今年5月の大規模な反タクシン元首相派政権デモを率いたステープ元副首相(元民主党幹事長)は21日、5月のクーデターでタクシン派政権を打倒した...



新着PR情報