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タイの連続爆弾事件 フアヒン、プーケットで時限発火装置か 携帯電話はマレーシアから?

2016年8月15日(月) 03時02分(タイ時間)
火事があったトラン市の商店の画像
火事があったトラン市の商店
写真提供、タイ警察
火事があったトラン市の商店の画像
火事があったトラン市の商店
写真提供、タイ警察
【タイ】タイのテレビ報道によると、11、12日に複数の爆弾が爆発して死傷者が出たタイ中部フアヒン市と南部プーケット島のパトンビーチで、14日、携帯電話、アルコールなどからなる時限発火装置とみられる不審物がみつかった。

 不審物はいずれも衣料品店に放置されていた。放火を目的に、12日未明に発火するよう仕掛けられたが、うまく機能しなかったもようだ。

 タイでは11日からシリキット王妃誕生日の祝日である翌12日にかけ、人気ビーチリゾートのフアヒン、プーケットなどで爆弾が爆発し、4人が死亡、英国人、オランダ人など外国人を含む37人がけがをした。商店街などでの不審火も相次ぎ、タイ軍事政権とタイの主要産業である観光業へのダメージを狙った政治的犯行という見方が出ている。

 日本の外務省は一連の爆弾事件を受け、8月12日、タイに渡航・滞在する日本人に注意を呼びかけた。

 最初の爆弾は11日午後、南部トラン市の市場前で爆発し、屋台商のタイ人男性1人が死亡、男女5人が負傷した。現場はトラン県庁舎から数百メートル。

 同日夜、フアヒンの屋台が立ち並ぶ路上で爆弾が爆発。その数十分後、1発目から50メートルほど離れた場所で2発目が爆発した。2度目の爆発で屋台商のタイ人女性1人が死亡、外国人を含む約20人がけがをした。フアヒンでは翌12日朝にも市街地で爆弾2発が爆発し、女性1人が死亡、数人がけがをした。フアヒンはタイ国王の離宮「クライカンウォン宮殿」があることで知られる。

 12日朝には南部スラタニ市で爆弾2発が爆発し、1人が死亡、数人が負傷。プーケットのパトンビーチとロマビーチでも爆弾が爆発し、1人が負傷、交番が破損した。南部パンガー県の2カ所でも爆弾が爆発したが、けが人はなかった。

 12日未明には南部の複数の町で火災が発生し、爆弾事件と連動した放火が疑われている。

 南部ナコンシータマラート市ではショッピングセンター、テスコロータス・ナコンシータマラート店で火事があり、店内の一部が焼損した。トラン市では3階建ての商店が、パンガー市では市場の約80店、スラタニ市では商店街の3階建てショップハウス3棟、クラビ市では商店街の4店が、いずれもほぼ全焼した。火災による死者、けが人はなかった。

 タイ警察は一連の事件を同一グループの犯行とみて捜査を進めている。すでに数人を拘束したもようだが、詳細は明らかになっていない。また、爆弾、発火装置に使われた携帯電話はマレーシアから持ち込まれた疑いがあり、マレーシア当局に捜査協力を要請した。

 今回の犯行については、タイ軍政と対立するタクシン元首相派、タイ深南部のマレー系イスラム武装勢力、国際テロ組織などの関与説が浮上している。タイ警察幹部はタクシン派の関与を匂わす一方、深南部のマレー系イスラム武装勢力や国際テロ組織の関与を否定しているが、マレー系イスラム武装勢力や国際テロ組織が関与していた場合、政治的、対外的な影響が大きいことから、とりあえず否定した可能性がある。タクシン派は事件への関与を否定している。

 タイでは軍政が作成した憲法案の賛否を問う国民投票が8月7日、実施され、賛成多数で可決された。新憲法が施行されると、軍・特権階級による統治が少なくとも2022年まで続く公算が大きく、タクシン派は憲法案に強く反対していた。今回の事件が集中した南部は軍・特権階級に対する支持が強く、タクシン派の地盤である東北部、北部とは政治的に対立関係にある。

 マレーシアと国境を接するタイ深南部ではマレー系イスラム武装勢力とタイ治安当局の抗争が続き、銃撃、爆弾テロが頻発。2004年以降、1万5000件を超えるテロが発生し、6500人以上が死亡した。フアヒンでの爆発のように、1発目の爆発で警官、兵士をおびき寄せ、2発目を爆発させる手口はマレー系イスラム武装勢力がよく使う方法という指摘がある。ただ、マレー系イスラム武装勢力によるテロはほとんどが深南部に限定され、フアヒン、ナコンシータマラートなどへの攻撃は過去に例がない。

 国際テロ組織による犯行説はタイではあまり支持されていない。ただ、隣国マレーシアでは過激派組織「イスラム国」(IS)の影響下にあるとされるテロ容疑者の摘発が相次ぎ、可能性はゼロではないとみられている。

 バンコクでは昨年8月17日、都心のラチャプラソン交差点の観光名所「エラワンの祠」で爆弾が爆発し、タイ人6人、中国人5人など20人が死亡、日本人男性1人を含む128人が重軽傷を負った。この事件では中国籍のウイグル族とされる男2人が逮捕され、現在、タイ軍法会議で裁判が行われている。

 ウイグル族は主に中国の新疆ウイグル自治区に居住し、ほとんどがイスラム教徒。中国政府による弾圧を逃れ、東南アジアなどに脱出するケースが増えている。一部は民族的に近いトルコが引き取っているが、中東に渡り、過激派組織に加わることもある。タイ軍政は不法入国で逮捕した中国籍のウイグル族109人を昨年7月、中国に強制送還した。バンコクでの爆弾テロはこの措置に対するウイグル族組織の報復という見方がある。
《newsclip》

注目ニュース

【タイ】タイ中部フアヒン、南部プーケット、スラタニなどで爆弾が爆発し、死傷者が出たこと受け、日本の外務省は12日、タイに渡航・滞在する日本人に注意を呼びかけた。

【タイ】タイのテレビ報道によると、12日未明、タイ南部ナコンシータマラート市のショッピングセンター、テスコロータス・ナコンシータマラート店で火事があり、店内の一部が焼損した。死者、けが人はなかった。

【タイ】タイのテレビ報道によると、12日未明、タイ南部スラタニ市の商店街で火事があり、3階建てのショップハウス3棟がほぼ全焼した。死者、けが人はなかった。

【タイ】タイのテレビ報道によると、12日未明、タイ南部トラン市の百貨店で火事があり、3階建ての建物がほぼ全焼した。死者、けが人はなかった。

【タイ】タイのテレビ報道によると、12日未明、タイ南部パンガー市の市場で火災が発生し、約80店が全焼した。死者、けが人はなかった。

【タイ】タイのテレビ報道によると、12日未明、タイ南部クラビ市の商店街で火事があり、4店がほぼ全焼した。死者、けが人はなかった。

【タイ】タイのテレビ報道によると、11日夜に爆弾2発が爆発し死傷者が出たタイ中部の海浜保養地フアヒンで、12日午前9時ごろ、再度爆弾2発が爆発し、数人がけがをした。

【タイ】タイのテレビ報道によると、12日朝、タイ南部のリゾート、プーケット島のパトンビーチで爆弾2発が爆発し、交番が破損するなどした。死傷者の有無は不明。

【タイ】タイのテレビ報道によると、12日朝、タイ南部スラタニ市で爆弾2発が爆発し、1人が死亡、数人が負傷した。

【タイ】11日夜、タイ中部の海浜保養地フアヒンで爆弾2発が爆発し、タイ人女性1人が死亡、外国人を含む約20人がけがをした。

【タイ】11日午後3時ごろ、タイ南部トラン市中心部の市場前で爆発が起き、屋台商のタイ人男性1人が死亡、男女5人が負傷した。現場はトラン県庁舎から数百メートル。

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