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タイ中南部の連続爆破放火事件 7人に逮捕状、マレー系イスラム教徒か

2016年9月15日(木) 23時51分(タイ時間)
【タイ】8月中旬にタイの中部、南部の7県で起きた連続爆破放火事件で、タイ警察は9月15日までに、タイ人の男7人の逮捕状をとり、このうち1人を逮捕した。逮捕された男は容疑を否認している。

 7人はいずれもマレー系のイスラム教徒とみられ、そのうちの数人は以前にタイ深南部で起きたテロ、犯罪で逮捕状が出ている。マレーシアとの二重国籍者でマレーシアに潜伏している可能性も指摘されている。

 この事件では、8月11日からシリキット王妃の誕生日である翌12日にかけて、タイ国王の離宮「クライカンウォン宮殿」がある中部フアヒン、南部のプーケット島といった観光地や、南部トラン市、スラタニ市などで相次いで爆弾が爆発し、4人が死亡、英国人、オランダ人など外国人を含む37人がけがをした。また、南部ナコンシータマラート市のショッピングセンター、パンガー市の市場などが放火された。

 タイ軍事政権は当初、軍政と対立するタクシン元首相派の関与を匂わせていたが、爆弾、発火装置に使われた携帯電話がマレーシアから持ち込まれていたことなどから、タイ深南部の分離独立を求めるマレー系イスラム武装勢力の犯行という見方が強まっている。深南部の分離派武装組織BRNが犯行を認めたという報道も一部で流れた。

 ただ、タイ軍政は犯行グループの断定を避けている。これは、今回の事件が深南部のマレー系イスラム武装勢力の犯行とすると、テロへの懸念で観光に影響が出るほか、あくまで国内問題としておきたい深南部問題が国際的な問題に発展する恐れがあるためとみられている。

 マレーシアと国境を接するタイ深南部(ナラティワート県、ヤラー県、パタニー県の3県とソンクラー県の一部)は住民の大半がマレー語方言を話すイスラム教徒で、一部がタイからの分離独立を掲げて過激化し、タイ当局との武装抗争を続けている。2004年以降、1万5000件を超えるテロが発生し、6500人以上が死亡した。ただし、テロのほとんどは深南部に限定され、フアヒンなどへの攻撃はこれまでなかった。現軍政を含む歴代のタイ政府はマレーシアなどで武装組織との交渉を続けてきたが、自治権を与えるなどの譲歩をせず、進展はみられない。
《newsclip》

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