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在タイ日系企業 黒服着用、娯楽自粛延長も バンコク日本人商工会議所調査

2016年11月16日(水) 11時18分(タイ時間)
【タイ】バンコク日本人商工会議所は11日、会員の在タイ主要日系企業30社(商社、自動車、部品、電機、繊維、鉄、銀行、食品、流通、旅行)を対象に聞き取り調査を実施し、プミポン国王死去後の営業状況、イベントや年末の贈答への対応などを聞いた。

 「プミポン国王崩御前に比べて崩御後の売り上げに変化があったか」という質問には、9社が「減少した」、19社が「変化はない」と回答した。10月25日に同じ30社を対象に行った調査では「減少」6社、「変化なし」22社だった。

 今回の調査で「減少した」と回答した企業に状況を聞いたところ、
▼崩御後に来場者数・受注が減少した販売店もあったが、ヒアリングを実施した約50%程度の販売店から、来場者数・受注が改善傾向にある、との報告あり。
▼マスメディア宣伝やデパートなど車両展示会場での音響・映像演出の自粛が続いており、販売店舗・展示会への客足が減少した。拡販期に入ったため、受注数は先月比で増えてはいるものの、計画ほどは伸びていない。アフターセールスについては、ディーラーサービスへの入庫に台数減の影響が出ている。
▼販売会社で客足が10―15%落ちている。
▼国王崩御の直後は、特にスーパーストアの家電売り場での販売が大きく落ち込んだが、その後は、家電製品の需要はそれほど大きくは落ち込んでいない。ただし、テレビ、オーディオ製品は、放送自粛などの影響もあり、販売が20%程度減少。
▼家庭内消費が増えたためか生鮮品は若干伸びているものの、特にウィスキー、ワインなどのアルコール飲料の販売減が大きい。旅行客減の影響もあると思われる――といったコメントがあった。

 今後の見通しに関するコメントは、
▼今後も状況を注視するが、売り上げに大きな影響が出るような変化は想定していない。
▼テレビショッピング(通販チャンネル)事業部門では、国王崩御後、政府の決定で番組プログラムが放映できない時期がしばらくあり、この間は売り上げに影響があった模様。現在では、番組も放映できるように戻っているが、番組プログラムで使用する画面上の色調については、引き続き、指導(白黒や暗めの色を映像に使うこと)が続いているようで、これが利用者の消費マインドや売り上げに何らかの悪影響を与え続けているかもしれない。30日経過以降からは、番組の色調に関する指導も緩和されていくと聞いている。
▼営業部門について、服喪明け後は広宣自粛の解除により集客数は底打ちすると期待するものの、買い控えからの本格的な回復は12月5日の国王誕生日以降にずれこむと見込んでいる。アフターセールス部門についても徐々に回復していくと予想。
▼国王崩御以外にも、タイ国内情勢やアメリカ大統領選の結果など、先行き不透明感があり、国民の消費マインドが急激に回復、上昇するとは考えにくい。今後2、3カ月の販売見通しは下方修正を継続。
▼売り上げ減少は2、3月ごろまでの予想。コンシューマー向けの売り上げ減を受け、白物家電に若干の生産調整をかける方針。
▼売り上げ減の影響は崩御後100日くらいまで続くとみている。12月、1月の新しい旅行予約が入ってきておらず、2月、3月にスライドしている状況。100日までは影響がでるとしてもその後の持ち直しにより最終としては平常通りになることを期待。ただ、日本からタイへのインバウンドについては影響が出ることを懸念している――など。

 「仕入れ(納入業者側の状況)に影響はあったか?」という質問には28社が「影響なし」と回答した。「不明・その他」が2社。

 「在庫に影響はあったか?」という質問も「影響なし」が28社、「不明・その他」が2社。

 「人員等への影響はあったか?」という質問には全30社が「影響なし」と回答した。

 「今後の経営計画の変化(設備投資、店舗展開、人員増強など)」については全30社が「変化なし」と回答した。

 服喪関連の政府通達による影響(イベントの中止・延期など)に関するコメントは、
▼マスメディア広宣やデパートなど車両展示会場での音響・映像演出の自粛を継続中。
▼新製品発表会などのイベントは2月以降に延期を決定。
▼華美にならない販促については30日を超えた後、順次再開予定。
▼イベント運営を受託しているが、来年2月以降に実施・延期を決定する企業が多い――など。

 社内への影響に関するコメントは、
▼社内のパーティー(クリスマス、ニューイヤー関連)、幹事を務めるゴルフコンペなどは100日間自粛を決定。
▼忘年会、新年会の類も中止で決定済み。日本人駐在員の間でもゴルフコンペなどを引き続き控えている。
▼30日経過後の追加措置としては、自社主催のゴルフコンペおよびパーティーなどのイベント開催の自粛期間を100日間に延長する旨決定。顧客先が主催するような場合のゴルフコンペへの参加は制限しないが、その場合でも節度をわきまえた参加を心掛けるよう注意を促している。
▼ゴルフについては大々的なコンペの開催自粛30日間とした。
▼11月に予定していた会社イベントを一部延期ないし内容変更して実施。
▼会社主催のレク活動は中止または延期100日間。
▼表彰/社会貢献活動/業務関連イベント(表彰:勤続・定年表彰等)は祝賀色、娯楽色を排して実施可としている。
▼社内コンペ、クリスマス会などの中止、CM放映の自粛。
▼最低1カ月間は祝賀的行事、懇親イベントの中止ないし延期を決定済みだったが、100日間は同様の対応とすることを決定済み。
▼当社イベントとして中止などはない。1月中旬に社内業務計画方針説明会と懇親会を予定しているが、派手な音楽などは避けるものの予定通り実施。
▼社内ローカルスタッフ間のコミッティーで自主的に1年間の服喪期間(喪服、喪章リボンの着用など)を定めた。
▼服装は黒、白、灰色基調の地味な服装を推奨1年間。会社から喪章を支給した。
▼喪服着用は100日に伸ばして対応予定。
▼30日以降、木曜日だけ黒のポロシャツ着用を指示。あとの曜日は平常通りとした。
▼100日間、服喪期間の服装とした。工場勤務者は現状作業服に喪章リボンを付け、それ以外の従業員は、黒もしくは白の衣類に喪章リボンを付けて勤務。
▼歓楽街での娯楽について周囲からの見え方に十分注意し、通常以上に自重自制の指示を出した――など。

 「行政サイドの変化による影響」については「影響なし」29社、「不明・その他」1社だった。

 この点に関するコメントは、
▼特に影響は出ていない。むしろ、当初懸念さえたような深刻な遅延や混乱などもなく、行政サイドはうまくコントロールしているとすら思う。
▼プラユット首相のメッセージ発信により、各方面への影響は最小限になっていると認識。
▼政府から服喪関連、葬儀日程のきっちりとした方針を出してほしい――など。

 年末年始の贈答などに関するコメントは、
▼年末のギフトバスケットについては、贈答先の相手次第で、品目類を選んで送ることは選択肢としてありうる。グリーティングカードの送付は中止。
▼バスケットは一般向けについては例年どおり準備している。グリーティングカードは現在決めかねている。
▼バスケットは発注する方向だがリボンなどは変えることになるだろう。クリスマスカードはやめる方向。出すとしても弔意を示すようなカードとなる。
▼バスケットは辞める方向だが、代わりに新年の挨拶にカレンダーなどを準備予定。グリーティングカードは中止。
▼年末のバスケット贈呈は自粛の方向だが、代わりに同金額程度で目立たないものを用意する予定。一方、関係上送らざるを得ない相手もあり、ケースバイケースで判断していく。グリーティングカードは出さない。
▼バスケットは検討中、カレンダーで対応することも考えている
▼バスケットはやめて代わりになるカレンダーやダイアリー、王室の写真集などを用意。グリーティングカードは出さない
▼バスケット、クリスマスカードともに他社の動向、政府の動向を注視しているところ――など。
《newsclip》

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