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川崎重工とタイ・チュラロンコン大学、細胞自動培養システムを使用した世界初のひざ軟骨細胞治療の臨床研究

2016年12月28日(水) 01時41分(タイ時間)
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写真提供、川崎重工
【タイ】川崎重工は27日、同社が独自に開発した細胞自動培養システム「オートカルチャー」で培養した間葉系幹細胞を用いて、タイ国立チュラロンコン大学がひざ軟骨の細胞治療を実施したと発表した。ロボット技術で自動培養した細胞での臨床研究は世界で初めて。

 川崎重工は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とタイ商業省が共同で推進した再生・細胞医療プロジェクト(2011―2013年度)に参画。チュラロンコン大学に「オートカルチャー」を設置し、ヒト細胞の自動培養と治療実施に向け、同大学と共同研究を行ってきた。

 チュラロンコン大学は今回、脇谷滋之教授(武庫川女子大学)が開発した「自己骨髄間葉系幹細胞移植による関節軟骨欠損修復法」を応用した細胞治療を実施した。今後、「オートカルチャー」で自動培養した細胞での臨床研究を引き続き進める。

 再生医療の臨床応用では、患者から採取した細胞を培養し、細胞の数を増加させた上で、必要に応じて加工し、患者の患部に移植する。臨床応用に使われる細胞を培養する細胞培養加工施設は人の手作業を前提にしているため、作業室自体を非常に高いレベルの清浄度に保つことが求められる上、手作業で細胞培養を行う熟練した技術者が必要。そのため、施設の建設・維持管理に多額の費用がかかり、熟練した技術者の養成も必要で、これらが再生医療の普及の障壁となっている。

 「オートカルチャー」はシステム内を非常に高いレベルの清浄度に保った状態でロボットが培養作業を行うため、こうした課題を解決し、安全かつ低コストな再生医療の臨床応用が可能。川崎重工は今回のタイのプロジェクトで培った技術をもとに培養効率を向上させた「オートカルチャー」を開発中で、数年内に販売を開始する予定だ。
《newsclip》

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