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心理学から学ぶ脳と心の健康。”遊び”が脳を回復させる

2017年1月6日(金) 12時56分(タイ時間)
心理学から学ぶ脳と心の健康。”遊び”が脳を回復させるの画像
心理学から学ぶ脳と心の健康。”遊び”が脳を回復させる
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心理学から学ぶ脳と心の健康。”遊び”が脳を回復させる
中本テリー氏 Teri Nakamoto Psy.D. 臨床心理学博士、臨床心理士

バムルンラード・インターナショナルが企画する、面白くてためになる医療セミナー2016年
ブレインヘルス・セミナー ~脳の活性化があなたの老後を決める! より ― 2

「心」は脳の働きによって生み出される「現象」

 「心はどこにあるか」と聞かれ、目を閉じて心があると思う部位に手を当ててみる。目を開くと、周囲の人が手を当てている部位は「頭」だったり「胸」だったり、とさまざまなはずだ。人によって心の在り処は異なるが、心は脳の働きによって生み出される「現象」であり、脳は心の「器官」となる。

 その脳が損傷すると心は変化する。性格が変わるときもある。脳に刺激を与えると、感情が高ぶったり落ち込んだりする。認知症は脳の萎縮を原因とするものであり、患った人の行動パターンや性格が変わってくるのは当然だ。

 脳の状態を知ることによって、自らの辛さと客観的に向き合ったり、他者に効果的に対応したりすることができるようになる。脳の活性化には「遊び」が効果的だ。遊びを通して脳を回復させ、「心」を元気にすることができる。

 脳は生命を維持するために機能している。部位によって役割があり、「ボトムアップ」といわれる。呼吸・心臓の鼓動・血圧は下部、思考や言語は上部となる。左右で見ると、一般的に右脳は感覚的なもの・感情・抽象的なもの、左脳は理論的なものや言語を処理する。

注目される「幸せホルモン」

 脳は脳内ホルモンで満たされている。「ドーパミン」「アドレナリン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」「コルチゾール」「オキシトシン」など。その中でオキシトシンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、脳神経科学の分野で注目されている。分泌されると以下の効果があるとされる。

1) 幸せな気分になる
2) 脳/心が癒(い)やされてストレスが緩和する
3) 不安や恐怖心が減少する
4) 他者への信頼の気持ちが増す

など。分泌させるには、

1) ペットとの触れ合い
2) 他者とのスキンシップ
3) 友達とのおしゃべり
4) 親切の心がけ
5) 感動

などが有効とされる。脳の機能を理解すれば、活性化のために成すべきことがおのずと分かってくる。「絵を描く」「文章を書く」「詩を作る」などは、それぞれの脳の部位を刺激する。だいたいのところ、絵はボトムアップに当てはめると中脳から上の辺り、左右でいえば右脳、文=言葉は上部および左脳、詩は情緒を必要とするため中・上部および左右両方、といったぐらいで脳が使われる。

風船で遊ぶだけでも刺激を受ける脳

 例えばガンを告知された人は、風船ひとつも膨らませられないことが多々ある。告知にショックを受けて呼吸が浅くなっているためだ。風船を膨らませる=「深呼吸」であり、深呼吸はまさに脳幹の辺りを活性化させる。

 色とりどりの風船を膨らませてみる。「きれいだな」と感じる。その風船で周囲の人とテニスをしてみる。「楽しい」と思う。そのような「感情」は辺縁系の辺りを活性化させる。その人達と言葉を交わしながら笑ってみる。言葉は大脳新皮質の辺りを活性化させる。遊びによって人と触れ合えば、そのスキンシップによって幸せホルモン=オキシトシンが分泌される。

遊びが脳=心を回復させる

 歳を重ねて「老い」を感じても悲観しない。老いることの素晴らしさがある。しかし老いだからと悩んだり諦めたりはしない。老いを受け入れずに抵抗することも必要。
 以前、顔にシミができて医師からガンを疑われたことがあり、精密検査をしたところただのシミだった、ということがあった。保険の効かない高いクリームを買って付けていたら、シミは3カ月で分からないまでになった。シミだけでなく何ごとも「加齢によるものだから仕方がない」と諦めない。

 いろいろ行動して人生を楽しむ。

* 自分に優しく
* 他者を気遣い
* 自然を愛で
* 遊び心を持って暮らす(Playful)

 日々の暮らしの中での笑いは大切。笑いは医学上の「さまざまな悪を防ぐ」ということが、これまでの数多くの研究で実証されている。

中本テリー氏

 米国San Diego State University心理学学士およびカウンセリング修士課程終了
 米国California School of Professional Psychologyサンディエゴ校臨床心理学博士課程終了
 カリフォルニア州でメンタルヘルス施設や総合病院内の精神科にて子供や大人に対する心理相談・心理アセスメントに従事、2009年に帰国。現在では大学院で臨床心理学を教えながら、さまざまな機関で心理相談や研修などに携わる。がん患者やその家族へのサポートがライフワーク。K&N Support Office Co., Ltd.顧問

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《newsclip》


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