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タイ新興仏教団体本部を家宅捜索 教祖逮捕できず空振り

2017年2月16日(木) 23時17分(タイ時間)
タンマカーイ寺の画像
タンマカーイ寺
写真提供、www.dmc.tv
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【タイ】タイ軍事政権は16日、資金洗浄(マネーロンダリング)取締法違反容疑で逮捕状が出ている新興仏教団体タンマカーイの教祖、プラタマチャヨー僧の逮捕に向け、バンコク北郊のタンマカーイ寺を家宅捜索したが、プラタマチャヨー僧は見つからず、空振りに終わった。

 16日未明、プラユット首相(元陸軍司令官)が自身に事実上の全権を与える暫定憲法44条を発動し、家宅捜索を命令。未明から警官、兵士ら数千人がタンマカーイ寺を包囲して、逮捕を妨げようとする信者、托鉢から戻った僧侶らの境内への立ち入りを禁じた。午後1時ごろ、門の鎖を切断して境内に入り、捜索を開始。午後5時まで建物をしらみつぶしに捜索したが、プラタマチャヨー僧は見つからなかった。

 プラタマチャヨー僧はバンコクの信用協同組合の元理事長が信組の預金額のほとんどに当たる120億バーツ以上を横領したとされる事件で、元理事長から10億バーツ以上の「寄付」を受け取ったとされる。度重なる出頭命令を無視し、昨年5月に逮捕状が出てからは、姿を隠した。捜査を主導するタイ法務省特捜局(DSI)はこれまでに数回、タンマカーイ寺の家宅捜索を図ったが、数千人の信者に阻まれ境内に入れなかった。

 タンマカーイは1970年代からバンコクの中間層、富裕層の間で急速に広がった。カリスマ的な教祖、巨大で前衛的な寺院、整然として視覚効果の高い儀式などで知られ、集金能力、資金力はタイの仏教寺院随一とされる。タイの正統仏教組織であるサンガ(仏教僧団)上層部に強い影響力を持ち、軍政の宿敵であるタクシン元首相の支持基盤としても知られる。

 サンガの最高指導者である先代の第19代大僧正は1999年、金銭スキャンダルを問題視してプラタマチャヨー僧を強制還俗させようとしたが、自身の健康状態の悪化で果たせなかった。高位の僧侶で構成されるサンガ最高評議会はその後、プラタマチャヨー僧のスキャンダルを不問に付した。タンマカーイは2012年に、サンガ最高評議会の序列1位で大僧正代行を務めたソムデットプラマハーラチャマンカラージャーン僧が住職を務めるバンコク郊外のパクナムパーシージャルーン寺に重量1トンの黄金像を贈っている。

 第19代大僧正は長患いの末、2013年に100歳で死去した。サンガ最高評議会はこれを受け、2016年にソムデットプラマハーラチャマンカラージャーン僧を大僧正候補に指名。法的には首相が同僧の指名を国王に奏上し、承認を得ることになっていたが、プラユット首相は仏教界の内紛を理由に奏上を拒否した。今年1月には大僧正の選任を国王に一任する形にサンガ法を改正し、これを受け、今月12日、サンガ最高評議会の序列3位でバンコク都内のラーチャボピット寺の住職を務めるソムデットプラマハームニウォン僧が第20代大僧正に叙任された。
《newsclip》

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