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睡眠障害 バンコク病院 Jakrin Loplumlert, M.D. Neurologist Sleep Physician

2017年3月8日(水) 00時16分(タイ時間)
Jakrin Loplumlert, M.D. Neurologist Sleep Physicianの画像
Jakrin Loplumlert, M.D. Neurologist Sleep Physician
睡眠時に舌が気道を塞ぐイメージ(画像提供:ジャクリン医師)の画像
睡眠時に舌が気道を塞ぐイメージ(画像提供:ジャクリン医師)
SLEEP AND EPILEPSY CENTER 病室内の画像
SLEEP AND EPILEPSY CENTER 病室内
SLEEP AND EPILEPSY CENTER, BANGKOK HOSPITAL

自覚しにくく軽視されがち 「男性、50代以上、体重過多」は要注意

たかが「いびき」たかが「頭痛」ではない

 睡眠障害といっても、症状はさまざまです。「不眠症」や「過眠症」はもちろん、寝付きが悪い、寝起きがすっきりしない、といった些細(ささい)なことと思われる症状も睡眠障害に含まれます。「いびき」や「夢」も同様、疲れているからいびきをするのではなく、神経が高ぶっているから嫌な夢を見るというわけではなく、こちらも睡眠障害の可能性が大いにあります。

 睡眠障害の多くは閉塞性の「睡眠時無呼吸症候群」であり、自覚しづらいので注意が必要です。睡眠時に無呼吸となるのは、仰向けに寝ている状態で舌が下がり気道を塞いでしまうことが主因です。いびきや喘ぎ感も無呼吸が原因ですが、その呼吸が隣で寝ている家族に音として伝わるので、たいていは気付いてもらえます。

 しかし、「ただ単に無呼吸」という状態のときも多く、1時間に何回も繰り返されます。音として伝わらないので隣で寝ている人はまず気付きません。舌が下がって気道を塞ぐのだったら「うつ伏せや横向きで寝れば大丈夫」と思われがちですが、多少なりとも改善はされますが治るわけではありません。

 これまでに扱ってきた中で、1時間当たり93回も無呼吸という症例がありました。睡眠が1日の3分の1の8時間と計算すると相当な時間、息をしていないことになります。脳に十分な酸素が送られず、寝起きの頭痛、日中の眠気や倦怠感につながっていきます。記憶力の低下にまで症状は悪化します。

 いずれにせよ、自覚しにくく大事だと思われないところが落とし穴です。「たかがいびき、たかが頭痛」と軽視されがちですが、放置すると致命的な疾患につながる病気です。

* 睡眠障害が心配される主な症状
「不眠症」「過眠症」「いびき」「喘ぎ感」「寝言」「歯ぎしり」「嫌な夢(悪夢)」「睡眠麻痺(まひ)(金縛り)」「睡眠時遊行(夢遊病)」「寝起きの頭痛」「日中傾眠、日中の眠気や倦怠感」「認知能(記憶力)の低下」など。

* 睡眠障害が引き起こす疾病
 「高血圧」「虚血性心疾患」「脳梗塞」「糖尿病」

いわゆる「中年以降の太った男性」は注意

 睡眠時無呼吸は老若男女かかわらず起こり得ますが、女性より男性の方が多く、特に50代以上に集中する傾向があります。50代を待たずに40代に入ったらすでに注意しなければなりません。そして体重過多、やせている人より太っている人に障害は起きやすく、気が付かないだけですでに起きていると思っても過言ではありません。

 体をスマートに維持する一般的なスポーツ選手で睡眠時無呼吸はあまり見かけません。ご存知のようにアルコール摂取は睡眠障害を引き起こす大きな原因です。タバコも眠気を覚まします。とすると、睡眠障害を予防するのは適度な運動、食生活の改善など、ほかの病気を防ぐのと同様の対処法となってきます。

 しかしそれができないのが現実であり、日々多くの患者さんが病院を訪れます。睡眠障害の場合、「隣で寝ていて耐えられない」と家族に連れられてくるのが過半数です。中には「物覚えが悪くなった」と自主的に来られる患者さんもいらっしゃいますが、こちらは少数派です。

 バンコク病院での患者さんはタイ人が多いですが、日本人は大丈夫というわけではありません。タイ人も日本人もアジア人としてほぼ同様の体格と骨格です。すでに睡眠時無呼吸が起きている方が相当数いらっしゃるはずです。

確実で時間もかからない検査

 バンコク病院ではSLEEP AND EPILEPSY CENTERとして全8床を整えています。来院された場合、まずは症状の聴取と一般診察から始まります。これは医師との会話がほとんどです。その後に口内チェック、あごの形状などを確認します。

 次に専用病室でのスリープテストに移りますが、病室というよりはホテル客室です。余計な緊張感を与えない、日常生活の延長線上で普通に就寝できる内装です。検査装置の準備もありますので、夕方や夜の早い時間にチェックインしていただくことになります。室内にはビデオも常備されています。患者さんの90%は1回のスリープテストで症状を正確に把握できます。そしてCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸法)やマウスピースなど今後の治療で装着するべき装置を選択。数日間試用して適合していればそのまま使い続けていただきます。

 自覚しにくく、たとえ自覚していても何かと軽視しがちですが、日常生活に支障を引き起こす症状があり、命に関わる疾患につながる可能性があることは事実です。率先した来院をお勧めします。

BANGKOK HOSPITAL
住所:2 Soi Soonvijai 7, New Petchburi Rd., Bangkok, 10310

ジャクリン医師診察時間:
日―水、金、土 10:00―14:30@Bangkok Neuroscience Center
ジャパン・メディカルサービス
電話:0-2310-3257 ファクス:0-2755-1261
Eメール:jpn@bangkokhospital.com
ウェブサイト:www.bangkokhospital.com
《newsclip》