RSS

newsclip読者投稿 在タイ邦人がゴルフ場でカード盗難被害、警察たらい回しに

2017年3月8日(水) 00時18分(タイ時間)
在タイ日本人の危機管理 ゴルフ場でカード盗難被害の画像
在タイ日本人の危機管理 ゴルフ場でカード盗難被害
■管轄をまたいだカード利用で、警察「被害届不受理」

 在タイ日本人にもよく知られたバンコク都内のゴルフ場で2016年10月9日、プレー中の日本人男性がロッカーに保管していた財布からクレジットカードを抜き取られる事件が起きた。異常な利用を不審に思ったカード会社が停止にしたが、40万―50万円が使われていた。本人は被害届を提出するために警察を訪れたものの、盗難場所と利用場所がそれぞれ異なるため「所轄」が見つけられず、いくつもの署を何時間もかけて回る苦労を強いられ、犯人の迅速な逮捕を約束されたもののすでに5カ月。その経過を時系列にみる。

2016年10月9日:

 バンコク都内「スワンナプーム・ゴルフ・アンド・カントリークラブ(旧プレジデント・カントリークラブ)」でプレー。クラブハウスのロッカーに保管していた財布からクレジットカード1枚が抜き取られる。

 メインで利用するカードでなく、財布の中身を常に確認しているわけでもないので気付かないまま日にちが経ち、後日シンガポール出張中にカード会社から連絡を受けて抜き取られたことに気付く。

 利用明細を確認。最初に使われた日とスワンナプーム・ゴルフでのプレーの日が一致。プレー後にクラブハウスに戻ったらロッカーのカギが開いていたことを思い出す。年間を通じて毎週末プレーしている自分がカギをかけ忘れるわけはないと考え直す。

28日午後1時:

 帰国後ただちに英語通訳が常勤するルムピニ警察署へ。欧米人の通訳を介して窓口の警官に説明するも、「カードを盗まれた地区の所轄へ」という対応にとどまり、同ゴルフ場の所轄を聞いても「自分で調べるように」という回答。逆に狂言を疑われ、シンガポール出張の証明を求められる。通訳も早く切り上げたい態度でそれ以上話が進まず。

28日午後4時半:

 バンコク都心から同ゴルフ場に向けて移動、いくつもの署を回って4時半に所轄とされるスウィッタウォン警察署にたどり着く。

 ルムピニ警察署での説明を繰り返すが「ゴルフ場で盗まれたという確証がない」といわれる。「それを警察に調べてくれと頼んでいる」と食い下がると、「カードが使われた場所の所轄なら被害届を受理できる」との返事。警官同士で話をしてもらうところまでこぎ着けたが、「被害届を受けるのは『盗まれた場所だ』『使われた場所だ』」と電話口で言い争っているもよう。それ以外の警官はバナナを食べていたり大声で笑っていたりと無関心。5時に帰れと言われ、被害届を提出できず。

29日午前:

 自身の居住地区を所轄とするトンロー警察署へ。ここで初めて被害届を提出できることに。しかし順を追って説明し、盗まれた場所はゴルフ場という話になると担当官は「ゴルフ場がある地区の所轄へ行け」、カード会社から送られてきた明細を出すと、「それぞれ所轄が違うから1カ所ずつ自分で回れ」の指示。

 何カ所も署を回った前日の経緯を説明し、「所轄をまたがるカードの使い方は確信犯」と自分の意見を告げると感心され、警官数人が集まり出す。その中の若手警官が責任者となる。

31日:

 警察での捜査会議に呼ばれ、今回の事件についての意見を求められる。途中、市民からのいろいろな相談事が会議に持ち込まれ、外国人が来たときには自身の通訳が引っ張り出されるなど会議は何度も中断、2時間かかる。

11月~2017年2月:

 同一犯と思われる人物をバンコク都内の小売店の防犯カメラから割り出し、早期の逮捕を約束されたものの年が明けて2月になってもそのまま。

投稿者談:「捜査がそのままとはいえ、犯人も特定され包囲網が狭まっていて逮捕も目前のはずなので、犯人には自首して欲しい」。

被害状況:食事と買いもの

 都内がほとんど。その多くはデパートの「セントラル・ラプラオ」でのゴルフ用品の購入。「セントラル・ワールド」や「セントラル・エンバシー」での食事もあり。菓子屋の「メイドインキャンディー」での利用も目立つ。ほか、女性下着専門店「ビクトリアシークレット」やガソリンスタンドなど。計33回。

犯行手口:ピッキング

 在タイ日本人の間では、ゴルフ場のクラブハウスのロッカーで(カギを使わずに開ける)ピッキングが多発しているとうわさされ、被害に遭ったという日本人も少なくないという。すぐに気付かれないよう現金はそのまま、カードは複数枚あっても抜かれるのは1枚のみ。犯人は前回盗んだカードを次の犯行で新たなカードと入れ替える手口を使うこともある。ピッキングはカギを開けられても閉められないという。
《newsclip》

特集