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各種システムコンサルテーション・開発・サポート JASTEC (THAILAND) CO., LTD.

2017年5月15日(月) 23時51分(タイ時間)
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塩塚 正勝 氏
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JASTEC (THAILAND) CO., LTD.
塩塚 正勝 氏 Managing Director

いずれは求められるシステム同士の連携 先を見越した導入の必要性

在庫管理に特化したシステムにニーズ集中

 経済というのは当然のことながら、企業の生産体制に影響を与える。この数年、不況感が広がるタイの製造業では日系メーカーを含め、「作って売れれば良い」という考えが「余剰のない在庫管理」へと変わってきている。計画もなしに作っていたら、在庫などさばき切れないからだ。

 デッドストックのない在庫管理を実現するためには、管理システムを導入することになる。しかし会計を含め受発注システムと連携させるとなるとどうしても費用がかさみ導入も大掛かりとなる。そのため最近では、在庫管理に特化した仕組みが提案されるようになり、使い手も取っ付きやすいということで引合いが増えてきている。「取り敢えずは在庫管理からはじめ、理想的な在庫の維持が可能になったら、最終的に会計システムとの連携を」という考え方だ。

 在庫に特化させるといっても「発注・入荷」や「受注・出荷」は強く絡んできて切り離しづらいため、広義の意味での在庫管理システムとしての提案が主流となっている。そこに加え、これまで手入力だった在庫回りの運用をHHTの利用によって簡略化、データを自動連携する事で、ミスのない正確なデータ収集が可能となる、バーコードシステムの提案も切っても切れない仕組みとなってきている。定期的に行う必要のある実地棚卸の際にはこのバーコードシステムによって大幅な業務効率化が期待できる。

多々見受けられる「先を見越せない」安易な導入

 ただどの企業も、「在庫を適正な状態に維持・管理できればそれで良し」ではない。社内に存在するほかのシステムと連動させていかなければ、それ以上の効率は望めない。特に会計システムとの連携だ。

 タイでは当然、タイ人が経理担当者となる。彼らにとって馴染みのある会計システムはもちろんタイ製であり、日系企業であってもタイ人が最も使いやすいとされる会計システムを導入しているのが普通だ。

 問題はまさにその点にある。「まずは在庫管理を」ということでフットワークを軽くしても、やがては会計システムに在庫データを自動連携させていかなければならない。いつの日か必ず「会計システムを入れ替える」という問題に立ち返るのだ。さもなければ会計システムへの二重入力が延々と続くことになり、システムを導入した意味がなくなってしまう。

 そのような観点で話を続けると、先の在庫管理システムも「ウエアハウスマネジメントシステム」といったパッケージ化されたものだと、不便がつきまとう。最初からバーコードシステムが組み込まれて便利そうに見えるが、実は企業によって異なる細かなニーズに対応できないのだ。

レポート作成もシステム導入の大きな目的

 システム導入のもう一つの大きな目的は、レポート作成にある。財務諸表でも売上状況でも生産状況でも、タイ拠点の現状を日本本社に対して正確かつ迅速に報告することが求められる。それを可能にするのが管理システムのはずだが、先のタイ地場の会計システムを例に取ると、改ざん防止を理由として出力は紙のみ、I/F機能無しという仕様を多く見かける。会計システムだけ独立してしまい「在庫管理システムのデータも手入力」「日本本社へのレポートもエクセルに打ち直し」と、システムを導入してもアナログ管理から一向に抜け脱せない。

 そうなると、「エクセルによる管理の方が簡単かつ安上がりだ」という意見が出てくる。当然といえば当然だ。そもそも、「エクセルで完結出来る管理に、いくらまで投資して自動化するか」がシステム導入のカギだ。エクセルからシステムに切り替えても人件費を大幅に節約できるわけでもない。

 しかしエクセルは、どんどんコピーされてどんどん独り歩きする。どれだけ複製されてどれだけ改ざんされても、正確に追う術はない。そもそも、作り込んだ本人しか使いこなせないのがエクセルの定めだ。関数を駆使していろいろ埋め込んでも、第三者が何かの拍子で消去してしまう。関数をうっかり消してしまったことにも気付かず、直せる人間もすでに職場にはおらず、「いつも出てくる数字が出てこない」で突然終わる。

自社で処理するからこそ把握できる経理状況

 弊社がご提案するのは常に、「先を見越した」システム導入だ。例えばグローバルERP「A.S.I.A.(エイジア)」であれば、会計、在庫、販売、購買などの業務を幅広くカバー。多言語、多通貨、多基準管理を備えており、グローバル展開する企業向けといえる。

 タイで事業展開する日系企業が多く抱えるもう一つの問題は、自社の経理状況を把握しきれていない点だ。その原因はまず、経理処理をアウトソーシングすることにある。迅速な稼働や軽量経営を優先して経理担当者を確保せず、月次決算は当初から外部の会計事務所に一任。自社で伝票を処理せず、毎月上がってくる財務諸表を眺めているだけでは、経営状況を正確に読み取ることはできない。そもそもタイの会計事務所の場合、月締処理が上がってくるのは月明け3週間後も珍しくない。日本本社からの提出指示はご存知のとおり、月明け営業日5日以内だ。

 経理処理のアウトソーシングは割安といっても、製造業であればそれなりの伝票枚数となり手間がかかるだけでなく、毎月の費用は数万バーツとなる。その状況が2―3年続くだけで、先のA.S.I.A.の導入費用は捻出できてしまう。また、A.S.I.A.は経理アウトソーシングと同様に月額費用にて提供可能なクラウドでのサービスを、ここタイでも展開している。

 弊社はさらに、生産計画パッケージ(PROFOURS)をタイにて展開中だ。在庫管理システムというのは、すでに存在する数字の足し引きでしかない。これから求められるのは、ものを作りすぎない、在庫を抱え過ぎない生産体制を実現する仕組みだ。受注見込みは3カ月前から知らされていても、それが実際の確定受注を貰えるのは納品の1週間前という状況も珍しくなく、見込み生産はどうしても続く。その中でいかに正確な生産計画を立案できるのか、現行の経験値の高い人力での生産計画に匹敵するシステムを提案していければと考えている。

 弊社はタイで設立して25年、タイのものづくり事情、タイの会計事情を熟知しているからこそ可能な提案をこれからも続けていきたいと思っている。

JASTEC (THAILAND) CO., LTD.
住所:Bangkok Tower 6th Fl., Unit 607, 2170 New Petchburi Road, Huaykwang, Bangkok 10310
電話:0-2308-0329~30 ファクス:0-2308-0331
Eメール:shiozuka@jast.co.th ウェブサイト:www.jast.co.th
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